次期クラウンSUVとセンチュリー級SUVはいったいどうなる? 噂の真相を追う!

高級SUVはレクサスブランドでは? それとも……

センチュリー級SUVは、2018年のデトロイトショーで公開されたレクサスLF-1リミットレスではないかと予想する(CGイラストはベストカーが製作したもの)
センチュリー級SUVは、2018年のデトロイトショーで公開されたレクサスLF-1リミットレスではないかと予想する(CGイラストはベストカーが製作したもの)

 話を聞いたトヨタ関係者によれば、センチュリー級SUVというのは、「今のところ聞いていない」ということだった。

 続けて、進行中のポルシェカイエンに対抗するレクサスの最高級SUVは、まだ市販型のネーミングは明らかにされていないが、2018年のデトロイトショーで公開されたコンセプトカー、LF-1リミットレスのことではないかと推測した。

 ただし、2021年中に登場する予定だったこの超高級SUVも大幅に遅れていて、投入時期は大きくずれるということだった。

 理由は開発中の新型エンジン、4L、V8ツインターボの開発にまだ時間がかかり、このエンジンなくしてはヨーロッパの高級スポーツSUVには対抗できないし、存在理由も希薄になるためだという。

 ただ、電動化が急がれる今の世の中の大きな流れのなかで、このエンジンの必要性に疑問もあり、場合によってはこのプロジェクト自体が消滅する可能性すらあるということだ。

 その代わりの企画として、センチュリー級SUVが動き出す可能性はあるかもしれないと付け加えている。

 確かにレクサスであればポルシェカイエンやBMW X8、アウディQ7などの高級スポーツSUVがターゲットになるだろうが、トヨタブランドでクラウンよりも上質なセンチュリー級SUVとなれば、ロールスロイスカリナン、ベントレーベンテイガとまではいかなくても、キャデラックエスカレードクラスの「黒塗り」が似合うSUVが生まれる可能性はある。

 つまり、トヨタの開発内部でもこのセンチュリー級SUV計画について、現時点では共有されておらず、本当であっても、まだ一部の部署でしか知られていない企画段階の話で、新聞で報じられているような2023年に市販化できるか、というと承認から生産までの時間を考えると疑問が残る、といったところだろう。

 あるいはトヨタ側のリークで世論調査、マーケットリサーチの一環であることもありえる。

2018年9月、自動車工業会の定例会見で豊田章男社長を乗せて登場したセンチュリーGRMN。黒塗りではなく、違うボディカラーだとSUV化されても違和感はない。現行センチュリーをSUV化するとセンチュリーロイヤルの寝台車仕様と近いものになるのだろうか
2018年9月、自動車工業会の定例会見で豊田章男社長を乗せて登場したセンチュリーGRMN。黒塗りではなく、違うボディカラーだとSUV化されても違和感はない。現行センチュリーをSUV化するとセンチュリーロイヤルの寝台車仕様と近いものになるのだろうか
ロールスロイスの超高級ラグジュアリーSUV、カリナン
ロールスロイスの超高級ラグジュアリーSUV、カリナン

注目のクラウンSUVはどうなるのか?

もしも現行クラウンをSUV化したらこのようなスタイルになるという例(CGイラストはベストカーが製作したもの)
もしも現行クラウンをSUV化したらこのようなスタイルになるという例(CGイラストはベストカーが製作したもの)

2020年11月23日に公開されたトヨタイムズ「世界大会」の映像はこちら!

 それよりも次期クラウンSUV化の情報だろう。2020年11月11日、中日新聞が一報を打ち、その後読売などの大手新聞が追従した次期クラウンSUV化の記事だが、情報の出所は、トヨタのCM撮影の時とみるのが妥当だろう。

 テレビCMでもよく知られているトヨタイムズは、俳優香川照之扮する編集長がトヨタのあらゆる活動をレポート形式で伝えていく異色CM。

 そのCMはYouTubeなどオンラインでも配信されているが、2020年11月23日、トヨタイムズ「世界大会取材」のタイトルで、サブに「極秘映像を香川編集長が見た!」をつけて配信している。

 そのなかに、新型クラウンの映像が流れ、豊田章男社長が説明し、香川編集長が、「えっ!? やっちまったなあ! だからマイナーチェンジする代わりにこうするの?(中略)このクラウンすげーぞ、見ちゃったぞ!」と驚く。

 最初に香川編集長が守秘義務契約書にサインするシーンがあり、映像では香川編集長が正面にある画面を見ていて、次期クラウンが出ている箇所は「秘匿情報」としてその画面が隠されているように処理されている。

 この世界大会はトヨタの世界の社員36万人が見ているとしているが、このなかには、もうすぐ登場の次期ランドクルーザーやプリウスもあるとして制作されている。

 タイミング的に、このCM映像が制作されたのはオンエアから1〜2週間前だろうから、中日新聞の掲載時期とこのCM制作時期は符合する。

 当然、このCMが配信されることを前提にトヨタ側が意識的に流したこともあり得るわけで、CMに携わった関係者が責められることはない。

【画像ギャラリー】これが次期クラウンSUV&次期センチュリー級SUVだ! 予想CGイラストを大公開!

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