■7月 新型は2.4Lへと排気量アップ! トヨタ『86』/スバル『BRZ』
初代トヨタ『86』/スバル『BRZ』がデビューしたのは2012年。その現行モデルは、すでにBRZは生産を終了し(在庫車は販売中)、86は販売を継続している状況(12月中旬現在)だが、2020年11月にBRZのほうは新型の北米仕様を世界初公開。日本では2021年8月に86とBRZ揃って新型へとフルモデルチェンジする予定だ。
新型は現行モデルの正常進化といえるクーペフォルムで登場。発表された北米仕様のボディサイズは全長4265×全幅1775×全高1311mmで、現行モデル(全長4240×全幅1775×全高1320mm)とほぼ変わらないサイズとなっている。
そのボディの基本骨格となるプラットフォームは現行モデルのキャリーオーバーとなるものの、最新のスバルグローバルプラットフォームの開発で得たノウハウによって、インナーフレーム構造を大幅に改良。ボディ剛性を大幅に向上させている。
また、新型は安全性向上に伴う重量増を抑えるためにルーフやエンジンフード、フロントフェンダーにアルミ素材を採用し、軽量化にも取り組んでいる点も見逃せない。
パワーユニットは、新開発の2.4L水平対向4気筒エンジンを搭載。231ps/25.4kgmを発揮し、レスポンスの速さや滑らかな吹け上がりを実現しているというから、その走りの実力に注目だ。
■8月 レヴォーグ同様に大幅進化でFMC! スバル『NEW WRX S4』
2020年にスバルは『レヴォーグ』を一新したが、2021年の夏にはWRXの2ペダルスポーツセダン『S4』をフルモデルチェンジする。
その新型S4はカー・オブ・ザ・イヤーを獲得するなど高い評価を集めたレヴォーグと同様に、最新の高剛性フルインナーフレーム構造を取り入れたスバルグローバルプラットフォーム(SGP)を採用。セダンボディのS4は、ワゴンのレヴォーグよりもボディの重量や剛性面で有利になることから、さらに走りの質感がレベルアップして登場することは間違いない。
パワーユニットは、現行モデルの2L水平対向4気筒ターボ(FA20型)が2020年度燃費基準に採用されるCO2排出規制のCAFE規制をクリアすることが難しいことから、2.4L水平対向4気筒ターボ(FA24型)へと換装。これは北米で販売されているSUVの『アセント』に採用されているエンジンだが、S4では263psのパワーを290ps程度までアップし搭載することになりそうだ。
そして、新型はレヴォーグ同様に安全装備も大きな魅力。先進運転支援システムのアイサイトは最新のアイサイトXを装備。走りも安全性も大幅に進化して登場する。
■8月 北米では新型のセダンを先行公開! ホンダ『NEWシビック』
2020年11月に北米で発表された11代目となる『新型シビック』。先行公開されたのはプロトタイプのシビックセダンで、北米では2021年春に発売。そのあとにハッチバック、スポーティモデルの「Si」、ハイパフォーマンスモデルの「タイプR」を導入することをアナウンスしている。
日本では2021年8月にデビューし、現行モデルではセダンが需要の低迷によって生産終了しているため、ハッチバックが発売されることになりそうだ。
搭載されるパワーユニットについてホンダはまだ正式に公表はしていないが、関係者によると、発売当初は1.5Lターボが設定され、そのあとに『アコード』などに採用されている2Lハイブリッドが追加されるという。なお、生産工場はイギリス工場が閉鎖されるため、新型は国内生産になる可能性が高い。
注目のシビックタイプRは、2022年デビューの予定だ。
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