BRZ、ランクル、セレナなど注目の21台! 2021年のスクープ新車カレンダー下半期

■10月 タフなイメージのSUVへ 日産『NEW エクストレイル』

フロントのVモーショングリルはより大きくワイドなデザインとなり、全体的に初代~2代目までのスクエアな印象のエクステリアデザインに変更される
フロントのVモーショングリルはより大きくワイドなデザインとなり、全体的に初代~2代目までのスクエアな印象のエクステリアデザインに変更される

 北米で2020年6月に発表された『新型ローグ』が、ほぼそのまま『新型エクストレイル』として日本に導入される。

 そのボディサイズは全長4650×全幅1840×全高1700mmになり、現行型から40mm短くなるものの、20mmワイドになり、40mm低くなる。現行型は初代~2代目までのボクシーなスタイルから流麗なスタイリッシュ路線だったが、新型はトヨタ『RAV4』の向こうを張るデザインとなる。

 新型は2LガソリンNAと1.2L e-POWERを導入する予定。1.5Lターボ+前後2モーターの新世代e-POWERも数年後に追加される可能性も。

■10月 ベビーギャングは健在! スズキ『NEW アルトワークス』

 ベースの『アルト』が新型に切り替われば、当然気になってくるのが辛口のスポーツモデル、『アルトワークス』だ。

現行型のイメージを受け継ぎながら、より洗練されたスタイルとなる新型アルトワークス。現行の5速MT車は車重670kgだが、新型も同レベルだという
現行型のイメージを受け継ぎながら、より洗練されたスタイルとなる新型アルトワークス。現行の5速MT車は車重670kgだが、新型も同レベルだという

 新型は基本的に現行モデルの正常進化版となる。現行型の持つ走りのイメージをさらに洗練させ、フロントセクションのデザインにスポイラーなどのエアロパーツ、ブラックを基調としたシックでスポーティなアルミホイールなど走りのよさをアピール。その刺激的なスタイルは新型でも継続される。

 エンジンは現行型のR06型AからR06D型へと進化し、新型アルトに積まれるNAエンジンのターボ仕様となる。ボア×ストロークは変更され、レスポンスと燃費を向上させてくる。ハーテクト採用による軽量ボディ+ハイパワーのベビーギャングは健在だ。

■10月 ランクルとの差別化を徹底 レクサス『LX』

 トヨタSUV軍団の旗艦、『新型ランクル300』と並行開発されているのがレクサスのフラッグシップSUV『LX』だ。なんせその存在感は、海外での途上国ではサルーンのフラッグシップであるLSよりもLXのほうが上だというくらいだ。

巨大なスピンドルグリルを採用するのは変わらないが、新型のランクル300とはまったく違った印象のフロントマスクとなる新型レクサスLX
巨大なスピンドルグリルを採用するのは変わらないが、新型のランクル300とはまったく違った印象のフロントマスクとなる新型レクサスLX

 新型LXでは現行型よりもランクルとの差別化が図られ、よりレクサスブランドにふさわしい独自性の強いエクステリアとインテリアが採用されることになる。具体的に現行型ではフロントマスクやリアのコンビランプなどボディ後部に違いがあるが、新型ではさらに踏み込んでボンネットを含めたフロント周辺、Cピラー以降の外板に加えてインテリアにも専用デザイン、専用設計が施されるのだという。

 4枚あるドアとルーフは新型ランクル300と共有化されるものの、LXのデザインが独自化されるのには理由がある。現行型のオーナーからランクル200との差別化が弱いという意見が出ており、そのマーケティングデータが新型では生かされるということなのだ。

 新型LXもランクル300同様、強固なラダーフレームを採用。そのパワートレーンには377ps/54.5kgmの3UR-FE型V8、5.7L DOHCを継続して採用する予定だ。2.5tにもおよぶLXの巨躯を大排気量NAが支える。登場はランクル300のあとになる。

■11月 ノーズタイプのバンに変更 トヨタ『NEWハイエース』

日本専用となる4ナンバー商用車として登場する新型ハイエース。キャブオーバータイプの現行型とは違い、ノーズを持ったタイプに変更される
日本専用となる4ナンバー商用車として登場する新型ハイエース。キャブオーバータイプの現行型とは違い、ノーズを持ったタイプに変更される

 日本のボックス型商用車のなかでも圧倒的支持を得ているのがご存じトヨタ『ハイエース』。3ナンバーのワゴンもあるものの、その販売の中心は4ナンバーとなるバンが担っているワケだが、4ナンバー車は全長4700mm、全幅1700mm、全高2000mm以下と日本の道路運送車両法では規定されているため、新型ハイエースもまたこの4ナンバーサイズに収めるべく、国内専用モデルとして開発が進められている。

 現行モデルはフロントノーズがないキャブオーバータイプだが、次期型は衝突安全性の面から短めのノーズを持ったタイプに変更される。ノーズを持ちながらも現行モデルを荷室長で凌ぐというから、この室内レイアウトには注目したいところで、開発陣の腕の見せどころとなるだろう。エンジンはガソリンの直4、2L DOHCが採用されるという。

 同じ「ハイエース」の名でフィリピンなど海外で販売されているモデルとはまったく違うモデルが日本専用として登場する。

次ページは : ■11月 “Fモデル”が続々デビュー! レクサス『IS F/LS F/LC F』

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