■従来モデルは大幅値引きが確実となる
2019年末までは一貫してヴェルファイアのほうが好調に売れていた。
ところが2019年12月18日に内外装を一新したマイナーチェンジで、フロントデザインをアルファードはそれまでのおとなしめの顔立ちから、ワイルド感のある個性的なマスクに変更。ヴェルファイアは逆に個性を抑えたオーソドックスな仕立てとしたことで、両モデルの売れ行きが逆転した。
2020年5月にはトヨタブランド車の全系列店併売制を全国規模で導入したことで、以降両モデルの明暗は一段と加速拡大する状況になっている。
今回の一部改良はモデルそのものの内容を変えずにグレードやボディカラーの廃止、名称変更などで商品ラインアップを再編する。
具体的にはアルファードだとガソリンG、ハイブリッドのS、G、SR、ボディカラーはラグジュアリイクリスタルシャイン、スチールブロンドメタリックの2色を廃止する。
ヴェルファイアは特別仕様車「ゴールデンアイズII」を、内容を変えず名称だけ「ゴールデンアイズIII」に変更し、他の標準カタログモデルをすべて廃止する。
つまり今回の一部改良は商品内容を変えず、一部グレード&ボディカラーの再編、名称変更のみとなる。従来モデルはすでに枠を限定した生産に切り替わっているので、これを狙えば大幅値引きが確実にゲットできる状況にあるといえる。
■値引額はいかほどか..!
首都圏にあるトヨペット店で現行アルファードとヴェルファイアの売れ筋グレードに主要オプション&付属品をつけて見積もりを取り、第1回目の購入交渉をしてみた。
まずアルファードはFF2.5L「SGパッケージ」(車両本体価格466万4000円)に、以下を設定。
・有料色のホワイトパールクリスタルシャイン
・アイドリングストップ機構
・アクセサリーコンセント
・デジタルインナーミラー&リアクロストラフィックオートブレーキ&ブラインドスポットモニター
・フロアマット
・プレミアムコーティング
・サイドバイザー
・前後ドライブレコーダー
・ナビキットディスプレイオーディオ
・ETC2.0ユニット
・CD・DVDキットなど約50万円強のオプション&付属品を付けて弾いて貰うと、法定、法定外費用を含めて総支払い額は553万円弱と出た。
値引きは車両本体、オプション&付属品を含めて35万円が提示された。一部改良後は20万円程度に引き締まるという。
■アルファードはトヨペット店、ヴェルファイアはネッツ店で買うのがベスト
ヴェルファイアは特別仕様車「ハイブリッドZゴールデンアイズII」(車両本体価格504万円)に、
・有料色のホワイトパールクリスタルシャイン
・インバーターデジタルインナーミラー&リヤクロストラフィックブレーキアラート&ブラインドストップモニター
・ガラスコート
・前後ドライブレコーダー
・盗難防止機能ナンバーフレームセット
・フロアマット
・サンバイザー
・Tコネクトナビキット
・ETC2.0
・CD・DVDデッキなど約50万円のオプション&付属品を付けて弾いて貰うと、法定、法定外費用を含めて総額591万円強と出た。
第1回の値引き提示額は40万円だが、成約する際にはさらなるプラスアルファは可能という。
両モデルとも残価設定クレジットを組む際の残価は3年後55%、5年後40%と同額のパーセンテージだが、実際の査定額はアルファードだとこれより10万円以上は高いという。
一部改良後でも変わらないというから、今が両モデルの買い時だが、ヴェルファイアは廃止になるのでアルファードより20万円程度リセールバリューは低くなる可能性がある。
4系列店の競合での購入交渉がベスト作戦だが、アルファードはトヨペット店、ヴェルファイアはネッツ店で買うのが最も好条件が出やすいといえる。
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