■トヨタ カローラスポーツGR(2022年8月登場予定)
●ここがポイント!
エンジンの基本はGRヤリスに搭載される直列3気筒1.6Lターボ。スポーツ4WDに6MTというパワートレーンも同じだが、最高出力は300psに引き上げられる。5ドアハッチで後席の使い勝手にも優れるカロスポなので、実用性も両立。
さらに計画されるのが、このエンジンの水素燃焼化だ。カーボンニュートラルを見据え、レースにも投入。今後の技術開発に大いに期待したい。
【番外コラム】FF化⁉ SUVの追加? FR残置も? トヨタはクラウンをどうするのか?
クラウンの情報は相変わらず錯綜している。その第一報は昨年12月中日新聞が伝えた「次期型クラウンはSUVになる」というものだった。
既報のように、ベストカーがトヨタ開発関係者からそれ以前に得ていた情報とも符合することから、「クラウンSUV説」は間違いないのだが、これが4月の上海ショーで公開されたハイランダーをベースとしたクラウンクロスのことだったのかは現時点では確証が得られていない。
一方、次期型クラウンはFFとなる、という情報も間違いなくある。
これはクラウンクロスがハイランダーベースということを考えれば当然の流れで、横置きエンジンFF系GA-Kプラットフォームにセダンも集約することで、生産効率面からもメリットが大きいためだ。カムリをひと回り大型化し、内装の質感を高めてクラウンのポジションを引き継ぐという計画だ。
しかし、この情報だけではない。法人ユース、VIP車としてのクラウンは根強く支持されており、SUVはもちろんのこと、FFでは「格」が保てないという声が、特に販売の現場、営業部門から多く上がっている。
ベストカーが接触した開発内部に近い人物も、「現行型クラウンのビッグチェンジモデルの開発は進んでいる」と証言。既存の2.5Lハイブリッドは主軸パワートレーンとして改良されるということだし、さらにMIRAIのFCシステムを移植する計画もあるという。
クラウンについては、現状、ここに挙げたすべてのモデルが同時並行して開発進行中とみるのが正解。戦略的に投入時期を図りながらデビューすることになる。
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