【緊急入電】商標登録された商用軽EV ダイハツe-アトレー&e-ハイゼットカーゴ発見 早ければ2023年中に発表か? 急ピッチで進む各メーカーの軽商用EVの発売時期は?

■三菱の軽商用EVといえばミニキャブミーブ

2022年秋に販売が再開される三菱ミニキャブミーブ。価格は2シーターが243万1000円~、4シーターが245万3000円
2022年秋に販売が再開される三菱ミニキャブミーブ。価格は2シーターが243万1000円~、4シーターが245万3000円

 三菱は2021年3月末に一時生産を停止していた軽商用バン、ミニキャブミーブを2022年10月にも生産を再開することを発表している。すでに2021年11月から日本郵便および東京電力ホールディングスと共同でカーボンニュートラルの推進に向けた実証実験を開始しており、順次配備されている予定だ。

 このミニキャブミーブは総電力量が16kWh、一充電あたりの航続距離は150km、モーターの出力は41ps/196Nm(20.0kgm)となっている。価格は2シーターが243万1000円~、4シーターが245万3000円。CEV補助金は41万円。

■佐川急便は7200台の中国製EVを2022年9月から配備

日本のEVベンチャーASFが車両を企画し、中国で生産される佐川急便専用の軽EVバン。従来の常識にとらわれた車両企画ではコストが高く、中国勢にその隙を狙われる状況になりつつある
日本のEVベンチャーASFが車両を企画し、中国で生産される佐川急便専用の軽EVバン。従来の常識にとらわれた車両企画ではコストが高く、中国勢にその隙を狙われる状況になりつつある

 佐川急便は2021年4月、自社の配送車両約7200台を2022年9月から順次、中国製EVに置き換える。この軽商用EVバンは、佐川急便と日本のベンチャー企業のASFが2020年6月から共同開発。中国・広西汽車が2021年9月から量産を開始し、2022年9月から佐川急便各営業所へ順次納車するという。

 1充電あたりの航続距離は200km。同社はカーボンニュートラル実現のため、2030年までにすべての軽自動車の配送車両をEV化する方針だ。

 日本の物流会社が中国製EVを採用することに驚いた方も多いだろう。国産メーカーの生産・供給体制が合わず、現状ではコストが折り合わないということだ。

 軽ではないが、物流大手のSBSホールディングスも日本で中国製EVを導入する。価格は約380万円、1充電あたりの航続距離が200kmという、京都のEVベンチャー企業フォロフライ社と中国の東風汽車が共同開発した1トンクラスの商用バンで、今後5年で自社の車両2000台を置き換え、最終的には約1万台を保有するという計画。まさに商用EVバンにおいても中国製に押され、待ったなしという状況だ。

■ホンダは軽商用EVを2024年前半に投入

「四輪ビジネスの取り組みに関する会見」で明らかにされたホンダの軽商用EV計画。2024年前半に軽乗用EVよりも先に軽商用EVを補助金込みで100万円台で提供するという
「四輪ビジネスの取り組みに関する会見」で明らかにされたホンダの軽商用EV計画。2024年前半に軽乗用EVよりも先に軽商用EVを補助金込みで100万円台で提供するという

 ホンダは2022年4月12日に行った「四輪ビジネスの取り組みに関する会見」のなかで、軽商用EVを2024年前半に日本で発売することを明らかにしている。

 価格は100万円台に抑え、搭載するリチウムイオン電池は、日産リーフの電池を供給している中国系エンビジョンAESCグループから調達する方針だ。

 ホンダ三部敏宏社長は「ガソリンエンジンの当社の軽自動車Nシリーズをベースに開発することで製造コストを下げ、100万円台の価格を実現したい」としている。

■スズキはエブリイバンベースのBEVを開発中

 前述した通り、スズキは2021年7月、トヨタ、いすゞ、日野自動車、ダイハツが資本参加しているコマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ社に加わっているが、同年11月、鈴木俊宏社長は2025年までに軽EVの販売を目指し、JFEスチールと共同で車体開発を進めていることを明らかにしており、価格についても「補助金含め実質100万円台に下げることが必要」と言及。

 2022年2月、鈴木社長はエブリイをベースにしたBEVを今後数年以内に発売することを明らかにした。

 2022年3月には、スズキが力を入れるインド市場で、電気自動車と車載用電池の現地生産に約1500億円を投資すると発表。

 EVについては、トヨタから技術供与やユニットの供給を受け、EVを増やす方針を打ち出した今後のインドにおける商品投入では、低い価格帯はスズキ、電動車関連はトヨタが受け持つことになる。

次ページは : ■HWエレクトロのエレモK

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!