■新型ES&UXが好調な売れゆきで納期が長期化
レクサスは昨年10月下旬にES、11月下旬にUXをそれぞれ発売しましたが、どちらも売れゆきは絶好調で納期が大幅にずれ込んでいます。
2019年2月下旬時点での納期はESが半年待ちの8月、UXはハイブリッドが9月、ガソリンが5〜7カ月待ちで7月となっています。ESはつい最近まで10月だった納期を増産で2カ月短縮しました。
1月の登録台数はESが1165台、UXは1309台で、国内レクサスブランドの1位、2位を分け合っています。1月の全レクサス車トータルは5855台で前年同月比9・2%のマイナスと苦戦を強いられています。今後挽回を図るには両新型車の増産を進め、納期を短縮できるかにかかっているといえます。
■トヨタ販社の新体制下でもレクサス事業部は継続
上述のとおり、トヨタは今後、傘下販売店の統合を進めています。しかし、各販社に設置している「レクサス店」はこれまでどおり「レクサス事業部」として継続する方針のようです。
トヨタはレクサス店を発足した当初、5年程度で出資母体であるトヨタ系列店からレクサス店だけ切り離して別法人化する方針でした。ところが実際はレクサスブランド車が思うように売れず、投資金を回収できないことから、これまでどおり各販社の事業部にとどめているのです。
東京地区はこの4月から4系列店を統合して「トヨタモビリティ東京」に法人を一本化しますが、レクサス事業部はそのまま独立させない方針です。なお、ほかの地域のレクサス店も同様の体制で継続させる可能性が高いといえます。
とはいえここにきてUX、ESと、販売台数を稼げる車種がラインアップされました。この2台の売れ行きは、今後のレクサスブランド全体の行方を握っているといえるでしょう。
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