2023年6月に行われた新型アルファード/ヴェルファイアの発表会でサプライズがあった。トヨタが「センチュリーを大胆に変える」と宣言したのだ! この宣言前よりセンチュリーSUVの存在を把握し追い続けてきたベストカーが、今持っている最新情報をお届けする!!
※本稿は2023年7月のものです
文、予想CG/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部、トヨタ
初出:『ベストカー』2023年8月10日号
■アルヴェル発表会で存在が明らかに
2023年6月21日に行われた新型トヨタ アルファード/ヴェルファイアの発表会で、サプライズがあった。
プレゼンテーションするトヨタ取締役のサイモン・ハンフリーズ氏が、アルファード/ヴェルファイアがトヨタの高級車を変えていくという話のなかで、突如「センチュリーも大胆に変えようと、すでに動いている」と宣言したのだ。
ベストカーで報じてきたセンチュリーSUVの存在が明らかになった瞬間だった。報じてきたとおり発売は意外と早く、2023年の秋〜冬と言われている。
これまでトヨタ社内では、わかりやすい名称として「センチュリーSUV」と呼ばれていると記してきたが、今回の事前告知で名実ともに「センチュリー」であることが明確になった。センチュリーのあとにサブネームが付く車名になるのかもしれない。
とはいえ、中身自体はセダンのセンチュリーとは別物となる。6月に公開され、今年秋に発売開始となるレクサス TX(北米専売車)がベースで、TXは3列シートだが、センチュリーSUVは余裕たっぷりの2列シートとなる。
しかもホイールベースをTXから50mm伸ばし3000mmになるというから、後席は圧倒的な広さになること確実。セダンよりも快適な居住空間を提供することになる。
また、前席と後席の間にパーティションを設け、それぞれの空間が完全に分けられる仕様も用意するとの情報もある。SUVであってもショーファードリブン、そこが新しいところなのだ。
パワーユニットもレクサスTXを踏襲する。TXには4気筒2.4Lのガソリンターボとそのハイブリッドも設定されるが、センチュリーSUVに用意されるのは、TXの最上級グレード「550h+」のV6、3.5L・PHEV。システム出力は406hpで、リアをeアクスルで駆動する4WDとなる。
トヨタの最新型PHEVは、RAV4、ハリアー、プリウスと、すべてハイパフォーマンスを標榜するクルマとなっており、このセンチュリーSUVも高い動力性能を誇ることになりそう。
その意味ではショーファードリブンに留まらず、ドライバーズカーとしての魅力も持つクルマになるとも言える。さまざまな特徴を持つ新時代の高級車なのである。
コメント
コメントの使い方今やどこもかしこもSUVえすゆうぶいばっかりでうんざりじゃ。いや悪いもんだとは思っとらんが、さすがに偏り過ぎている気がするのう。
ついこの間クラウンがSUV化した時にはたまげたが、今度はあのセンチュリーまでもがSUV化するとな?別にロールス・ロイスが作ったからって、そこに追随することはなかろうに……何?それが理由じゃないって?……いずれにせよ、ここまで来ちまったら世も末じゃ………。
でもそれによってセダンがなくなるわけでもないですし、選択肢が増えることはいいことだとおもいます。SUVの利点はオンロード用でも多いですしね。
SUVじゃないと売れなくなってきたからメーカーとしては仕方ない選択ではないでしょうか・・・
ミニバンでは高級セダン並みの乗り心地や走りには限界があり、空間の広さ・乗り心地などの快適性と走行性能を考えると自然とSUVになるのでしょうね。