トヨタGRハイパースポーツの全貌 市販3年後なのに初期ロット完売!?


 トヨタ GAZOO Racingが開発を進める「GRハイパースポーツ」。WEC(FIA世界耐久選手権、FIA World Endurance Championshipの略)の新カテゴリー「ハイパーカー」カテゴリーに参戦するレースモデルのベースとなるこのクルマの全貌が見え始めた。

※本稿は2019年7月のものです
文:ベストカー編集部/写真:TOYOTA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年8月26日号


■トヨタの目指すオリジナルスーパースポーツ

 2017年9月にトヨタがGRブランドの発表をした際、友山茂樹GAZOO Racingカンパニープレジデント(現在はトヨタ自動車の副社長でもある)は、「目標として、究極のオリジナルスーパースポーツモデルを作りたい」との思いを語った。

 その「究極のオリジナルスーパースポーツモデル」は2018年1月開催の東京オートサロンで「GRスーパースポーツコンセプト」として初めて披露され、市販化に向けた開発が現実に進行していることが大々的にアピールされた。

2018年1月の東京オートサロンで発表されたコンセプトモデル。市販車両の要件を満たすために保安基準に合わせた灯火類などを装着している

 その姿はトヨタがル・マン24時間レースをはじめとするWEC(FIA世界耐久選手権、FIA World Endurance Championshipの略)を闘うレーシングマシン「TS050 HYBRID」を彷彿させるものだ。

IA世界耐久選手権(WEC)2019-2020年シーズンに挑む「TS050 HYBRID」

 実際、カーボンモノコックであったり、サスペンションレイアウトなどには「TS050」とほぼ同等のものが使用されているという。

 パワーユニットはミドに搭載されるV型6気筒の2.4Lツインターボエンジンにモーターを組み合わせて後輪を駆動。

パワーユニットはV6、2.4Lツインターボ+モーターで後輪を駆動し、独立したモーターでフロントタイヤを駆動する4WD。システム出力は1100psを超えるという

 さらに前輪には独立したモーターが配置されシステム出力は1100psを超えることになる。

 今回の「GRハイパースポーツ」は、事実上の「ロードゴーイングレーシングマシン」なのだ。

この写真は上のコンセプトモデルの外装パーツを外したモノコック状態のもの。市販モデルも基本的にはこの『中身』とおなじものが踏襲される
レーシングマシンと同じくカーボン製モノコックを採用し、エンジンはミドに配置される。ドライバーの着座位置はほぼホイールベースの中央付近となることがわかる

■すでに優良顧客に向けた案内も開始

 2019年6月、トヨタ GAZOO Racingは、トヨタ自動車のプレスカンファレンスにおいて、WECに2020年から新設される「ハイパーカー」カテゴリーに今回の「GRハイパースポーツ」をベースにしたレーシングカーで参戦することを発表している。

 そうした経緯から「GRハイパースポーツ」も2022年度中のデビューも予定されているということなのだが、一部ではすでに優良顧客に向けた案内も始まっているという。

市販開始は2022年度中と予定されている。価格については決定しておらず、2億円とも3億円ともいわれているが、それでも購入希望者は多く、すでに初期生産分は「完売」状態だという(上記画像2点はベストカー予想CG)

 それにより初期ロットの国内割り当てぶんについてはすでに枠が埋まっており、抽選により購入者を決定することになりそうだという。

 価格についてはまだ確定していないということなのだが、「2億~3億円程度」になることは確実。

 そのような状況でも「価格はいくらでもいいから、とにかく欲しい(!)」と、世界中からオーダーが入ってきているという。

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