長野オリンピックのスピードスケート500mの金メダリスト、清水宏保さんがヤリスの1.5L、CVTに乗りラリージャパンに出場。2021年にラリーを始めてからわずか2年でWRCの舞台に駆け上がった清水選手は大舞台を楽しみたいと笑顔で語ってくれた
文:写真/ベストカーWeb編集部
■もともとはF1レーサーに憧れてた??
長野オリンピックのスピードスケート500mの金メダリストとして知られる清水宏保選手は大のクルマ好き。北海道札幌で仕事をするかたわら、折を見て帰る実家のある帯広までの約200kmのドライブが楽しみだという。
2024年2月に50歳になる清水さんは、もともとF1レーサーにあこがれていたといい、ラリーは昔描いた夢とは違うけれど、少し近づいたかなというもの。またスピードと正確性を競うという点では、スピードスケートとラリーは似ているとも話す。
そんな清水選手がラリーを始めたのが2021年のラリーチャレンジの渋川伊香保。ヴィッツでの挑戦だった。翌2022年のラリーチャレンジ渋川伊香保では何とサクシードで挑戦し、ラリーファンを沸かせた。
■クラッシュのトラウマをどう克服するか
その頃からWRCラリージャパン出場をターゲットに据えた。2023年には全日本ラリーにステップアップし、WRCラリージャパンに出場するため、国際C-Rライセンスを取得し、10月の全日本ラリー、ラリーハイランドマスターズに出場した。
調子は良かったが、残り2kmのところでクラッシュ。正直その時のトラウマは今も残っているというが、走ることでしか吹っ切れないと気持ちを切り替え、豊田スタジアムでのSS1を迎えた。
大学は違うが同じショートトラックの選手だった友田康治氏が代表を務めるマッスルラリーチームからの参戦で、フィギュアスケートの小塚崇彦さんがチームスタッフに名を連ねる。小塚さんも2022年にラリーチャレンジデビューを果たしておりアスリートチームだ。
スタジアム内に作られた特設コースを2台同時に4周走るコースは、インとアウトが入れ替わり、スピードスケートと感覚は似ている。そのコースを清水選手は気持ちよく走り、29位でフィニッシュ。28位が国沢親方でその差は0.2秒差だから、速い!
気持ちよく走れました! この緊張感は世界選手権ならではです。ラリージャパンでは”滑りませんよ“。と笑わせた。
2年間でWRCに出場できたことを、チームに感謝しながら完走を目指したいと2日目をスタートした。
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