ラリージャパン2日目は波乱の展開。初日5位でスタートした勝田貴元選手はSS2伊勢神トンネルSSでクラッシュ。ラジエターなどフロント部分を大きく破損したが、どうにかサービスに戻り、メカニックが手際よく修復し24位でSS5に向かった
文:ベストカーWeb編集部/写真:TOYOTA GAZOO Racing
■激走も大雨で足元をすくわれる
ラリージャパンの初日、豊田スタジアムに作られた特設コースSSS(スーパースペシャルステージ)を5位で発進した勝田貴元選手だが、2日目最初のSSで試練を迎えた。
2日目は大雨が降り、気温も低いコンディションのなかラリージャパン最長となる23.7kmのSS2、伊勢神トンネルSSを迎えた。序盤からいいタイムを見せた勝田選手が11.8km地点で落ち葉にタイヤを取られてスピン、コンクリートと木にぶつかりフロント部分を大破してしまった。
しかし、ここからの応急処置が見事だった。ラジエターをいたわるように用水路から水を補給し、続くSS3、稲武ダムSS19.38kmをEVモードも使って走り切った。大雨の影響でSS4がキャンセルとなった幸運もあって勝田選手はお昼のサービスにどうにか戻ることができた。
■魔の11.8km地点は伝説になるか
なお勝田選手がクラッシュしたSS2の11.8km地点はヒョンデのソルド選手とMスポーツ・フォードのフォルモー選手がコースアウトしていて、本当に難しいコンディションだったことがわかる。
「調子はよかったが、落ち葉にタイヤが乗ってロックしてしまった。どうにか戻ってこられたので、なんとか頑張りたい」と語る勝田選手。
メカニックがお安い御用と神業の修復を見せ、クルマはきれいに修復され、午後のSS5に向かった。勝田選手は24位と順位を落としたが、「一度は終わった身」となったことで、思い切り走れるかもしれない。大逆襲に期待したい。
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