■貧富の差が大きいインドではゴミ収集車にも格差が
人口12億人、身分制度と貧富差の大きいインドは、ゴミ収集車の格差もかなりのもの。欧米流のリアローダー付き圧縮式ゴミ車もあれば、ゴミコンテナを脱着するスキップローダーは三輪車から大型車まであり、さらに塵芥ダンプも多用されている。
■中東のイランはゴミ箱を後方から持ち上げて投入するリアローダー付きが主流
ゴミ収集車は、1tピックアップトラック、小型・中型トラックベースのリアローダー付圧縮式が主流。シャシー・上物とも国産で、やや旧式なモデルが多かったものの、経済制裁の緩和に伴い、新しいモデルへの更新が進みそう。
■ウジメカがゴミ収集車のシェア40%を占めるブラジル
ブラジルではロスロカ傘下のウジメカが市場シェア40%、中南米でも35%を占める最大手で、小型から大型まで各種の圧縮式ゴミ収集車を擁している。VWやメルセデスベンツの現地専用モデルを架装ベースとする例がほとんどで、欧米車とは異質なムードが漂う。
■オーストラリアは欧米流のローダー装置付きゴミ収集車が主流
国土の割に人口が少ないオーストラリアでは、欧米の流れを汲んだ現地製と欧米製の圧縮式ゴミ収集車が使われており、用途に応じてフロントローダー・サイドローダー・リアローダーが選択されている。特に大型は、いすゞや三菱ふそう、ボルボ、イヴェコなどをベースとした8×4車が多いのが特徴だ。
■国産のほか欧米・トルコ製のゴミ収集装置が増大するロシア
近年ロシアの欧米関係は悪化しているものの、ゴミ収集車の上物についてはロシア製に加えて、欧米・トルコ製も勢力を拡大中。主流は中〜大型圧縮式ゴミ収集車で、リアローダーまたはサイドローダー付。架装ベースは国産のKamAZやウラルやベラルーシのMAZが多い。
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