トータルで1050馬力を発生!!!!!! ツインエンジンを搭載する[セラ]の中身がやばい!!!!!!!

トータルで1050馬力を発生!!!!!! ツインエンジンを搭載する[セラ]の中身がやばい!!!!!!!

 多種多様のカスタムカーが並んでいた東京オートサロン2025。その会場なかでも、異彩を放っていた1台が、トヨタ・セラをベースに作られた”THE TWIN DRAGON双竜。見ているだけでドキドキが収まらな1台を詳しく見ていこうじゃない!!

文・写真:永田恵一

フロントエンジンは日産製のSR20VETにタービンを組み合わせている
【画像ギャラリー】前後に日産とホンダの名機を積む贅沢仕様!!!! ツインエンジン仕様[セラ]の驚くべき中身を大公開!!!!(8枚)画像ギャラリー

■他メーカーの名機を前後で載せる贅沢っぷり!!

フロントエンジンは日産製のSR20VETにタービンを組み合わせている
フロントエンジンは日産製のSR20VETにタービンを組み合わせている

 東京オートサロンはここ10年ほど自動車メーカーと輸入車インポーターの出展が激増していることもあり、いい意味で肩の力が抜けたライトな層にも楽しめるイベントになっているのは歓迎すべき変化である。

 一方でかつては珍しくなかった「こんなことするの?」という驚きや衝撃を覚える出展車は少なくなっているのも事実。

 そんな中今年の東京オートサロンで目が覚めるようなインパクトを与えてくれたのが、ここで紹介する栃木県日光市のショップであるサーキット&ドリームスCLRが出展した”THE TWIN DRAGON双竜”だ。

 突然だが、もし「エンジンが2つあるツインエンジン車と言われてイメージするクルマは?」と聞かれて浮かぶのはどんなクルマだろう? 

 おそらく一定数の人が思い浮かべるのは、1980年代前半にクルマのチューニングをテーマにした漫画として少年ジャンプ誌で連載された「よろしくメカドック」に登場したピアッツァのチューニングカーであろう。

 つまり、ツインエンジン車は漫画に代表される現実離れしたものということだ。

 しかし、ボンネットやフェンダーがなく、ガルウイングドアということで「トヨタセラがベースなのだろう」と目に付いた”THE TWIN DRAGON双竜”のスペックを見てみるとビびっくり。

 エンジンはフロント/日産のSR20VET(初代エクストレイルに搭載された可変バルブタイミング&リフト機能付き)をタービン交換で550馬力、リア/ホンダのK20A(シビックタイプRやインテグラタイプRに搭載)をターボ化し500馬力。

 つまりそれぞれ横に置かれるエンジン2機でトータル1050馬力という点以上に、「よろしくメカドックのピアッツァだっていすゞのエンジンが2機なのに、どうして前後のエンジンのメーカーまで違うの?」ということに驚く。

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■パイクスピークへの参戦に熱望!?

リヤエンジンはホンダのK20Aにタービンをドッキング
リヤエンジンはホンダのK20Aにタービンをドッキング

 この点について聞いてみると、「同じエンジンでツインエンジンをやっている人は探せば意外にいて面白くないので、違うメーカーにしました」とのことで、ブッ飛んでるとしか言いようがない。

 またツインエンジンということでラジエーターやターボのインタークーラーといった冷却系もそれぞれのエンジンに対し(つまり2組)装着されるのに加え、スペック表を見てびっくりしたのがトランスミッション。2つのエンジンにそれぞれにホンダのK20A用の6速が組み合わされる。

 トランスミッションも2機ということは、「それぞれのクラッチとシフト操作はどうやるの?」思うが、この点は「1本のクラッチペダルと1本のシフトレバーでできるようになってます。ただ1つの操作系で2つのクラッチとトランスミッションを動かすので、メチャクチャ重いです(笑)」。

 また、2つの違うエンジンを積むだけに出力調整(=アクセル操作)も気になるところだが、こちらもワイヤーを使った機械制御のアクセルペダル1本で操作できるとのこと。

 ただ、こちらもクラッチとシフト操作同様に非常に重いそうで、「(大変な難易度にせよ)拡張性の広い電子制御にはしないのか?」と聞くと、

「プリミティブというクルマの性格もあり電子制御にはしたくない」そうで、違うエンジンが2機な点も含め、夢とロマンが詰まったクルマとしか言いようがない。

 気になる”THE TWIN DRAGON双竜”の用途であるが、現在はサーキットなどのクロースドコースでドリフトを楽しんでるそうだが、いずれはパイクスピーク(アメリカで行われる伝統的なヒルクライム競技)に参戦し、最終的な夢はナンバーを付けて公道走行も可能にすることだという。

 ”THE TWIN DRAGON双竜”は夢とロマンに溢れたクルマなだけに、最終的な夢が現実になるよう応援したい存在で、今後の進化も大いに期待したい。

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