三菱が進化型PHEV搭載モデルなどを東京モーターショーで世界初披露!!!

三菱が進化型PHEV搭載モデルなどを東京モーターショーで世界初披露!!!

 11月4日に閉幕した「第46回 東京モーターショー2019」。三菱自動車は世界初公開モデルとして、バギータイプの電動SUVコンセプトカー『MI-TECH CONCEPT』と、軽コンセプトカー 『SUPER HEIGHT K-WAGON CONCEPT』を披露した。

 会期中の三菱ブースの様子とともに、新たな2モデルを詳しく紹介しよう。

【画像ギャラリー】エンゲルベルクツアラーも出展!! 会期中の三菱ブースの様子と合わせて画像ギャラリーでチェック!!!

※本稿は2019年10月のものです
文:ベストカー編集部/写真:MITSUBISHI、ベストカー編集部/撮影:平野学、中里慎一郎
初出:『ベストカー』 2019年11月26日号


■MI-TECHコンセプト

●進化型PHEV搭載のスモールSUV

 前号でティザー写真をもとにして作った予想CGを掲載した三菱の「MI-TECH(マイテック)コンセプト」だが、実車は予想よりも本格的なSUVだった印象だ。

「このままの市販化は難しいだろうな」と思わせるドアのない2シーターオープンだが、逆にいえば、ドアさえあれば実用化も可能に見える。

大胆な2シーターオープンSUV。サイズは未発表だが、2シーターと割り切ったことで小さなボディに抑えられている。新開発の4モーター4WDを搭載する

 コンセプトは「光と風を感じながら大地を駆け抜ける電動SUV」で、軽量、小型化したPHEVシステムを搭載した4モーターの電動4WDとなる。

 PHEVは三菱が得意とするシステムだが、このクルマの発電用エンジンにはガスタービンエンジンが使われている。

 ヘリコプターや航空機でおなじみの原動機で「小さいのに高出力」というのがポイント。

大きく六角形に削り出した大胆な造形のリヤエンド。SUV の持つ力強さを表現したという。またテールランプもフロント同様T字型とし、ランプデザインの特徴として前後で同じモチーフを採用している

 ただ「コンセプトカーだから、めずらしいエンジンにしておきました」という感もなくはない。要は、PHEV自体は今あるもので開発できるということだ。

 新しいのは4モーターの4WDシステム。モーター2基で構成する「デュアルモーターAYC」を前輪と後輪に搭載するもので、4輪すべてに最適な駆動力を伝えられる優れもの。オンロードはもちろん、オフロードでも圧倒的な走破力を発揮できるシステムだ。

 このほか、さまざまな情報をフロントのARウィンドウシールドに映し出すヒューマンマシンインターフェイス(HMI)を搭載するほか、ステアリング、ブレーキ操作をサポートする運転支援技術のMI-PILOT(マイパイロット)も採用。

 近未来の電動SUVにふさわしい新技術が満載されている。もしかしたら、これが次世代のパジェロということなのかもしれない。

インテリアはシンプルながら先進的。光センサーを用いたセンシング技術により検知したさまざまな情報をフロントのARウィンドウシールドに映し出す

■SUPER HEIGHT K-WAGON CONCEPT

●NEW「eKスペースクロス」も初公開!

 車名は「スーパーハイト軽ワゴンコンセプト」だが、これは来年3月の発売が予想されている新型eKスペース。

 写真を見てもらえばわかるとおり、フロントマスクはeKクロスのイメージで、市販時には標準タイプのeKスペースとは別の「eKスペースクロス」となって登場する。

どこから見ても新型eKスペースのプロトタイプモデル。公開されるのは独特な顔つきの「クロス」で、来年3月に登場

 両側スライドドアで、まさに「ミニデリカD:5」といった雰囲気。広い室内+アクティブなイメージで、人気を呼びそうな1台だ。

サイドシルガーニッシュ・ホイールアーチがブラックとされるなど、SUVテイストが強調されたリアビュー

【画像ギャラリー】エンゲルベルクツアラーも出展!! 三菱ブース当日の様子とともに画像ギャラリーでチェック!!!

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