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V37スカイラインの3.5Lハイブリッドもいいゾ!

V37スカイラインハイブリッド。306ps/35.7kgmの3.5L、V6エンジンに68ps/29.6kgmのモーターを組み合わせる1モーター2クラッチ方式のハイブリッドシステムを搭載
V37スカイラインハイブリッド。306ps/35.7kgmの3.5L、V6エンジンに68ps/29.6kgmのモーターを組み合わせる1モーター2クラッチ方式のハイブリッドシステムを搭載

 V37スカイラインは2014年2月に登場。発売当初はインフィニティエンブレムを付け、3.5L、V6エンジンのハイブリッドが搭載されたが。2019年7月のビッグマイナーチェンジで3L、V6ターボエンジンに換装されたほか、ダイムラー製の2L、V6ターボ(200GT-t)の追加やエンブレムを日産に戻したりと紆余曲折があった。

 スカイラインハイブリッドは306psを発生する3.5L、V6と68psの電動モーターに2つのクラッチと7速ATを組み合わせるが、このシステムはモーター駆動、エンジン駆動、モーター+エンジン駆動と切り替えることができる、実にコストがかかったシステム。

 つまり、コスト高でVQ35HRエンジン自体も古く、排ガス規制の法規対応ができていないため、生産終了につながったというわけだ。ちなみに同じシステムと搭載するフーガやシーマも2022年8月末で生産が終了している。

V37スカイラインの発売当初はインフィニティのエンブレムを付けていた。写真は350GTタイプSP。本気目フィニッシャーやBOSEサウンドシステムを設定するなど豪華で質感が高い
V37スカイラインの発売当初はインフィニティのエンブレムを付けていた。写真は350GTタイプSP。本気目フィニッシャーやBOSEサウンドシステムを設定するなど豪華で質感が高い

 安全装備では2台前を走行する車両との車間距離や相対速度を検知して、自車の減速が必要と判断した場合にディスプレイ表示とブザーによる警報でドライバーに注意を促す「前方衝突予測警報(PFCW)」を世界で初めて採用するなど充実。

 車両本体価格70万円のV37スカイラインのお薦めはハイブリッド車の350GTタイプSPだ。10万kmオーバーのものが多いが50万円から見つけることができる。この価格帯はV36スカイラインの250GTの流通台数が多いが、お買い得感はやはりV37スカイラインのハイブリッドだろう。80万円台になるとグッと流通台数が増えてくるので程度を見て選ぶといいだろう。

ハンドリングが秀逸なジェイド

ピラーからフード先端まで繋がる伸びやかな造形を基本としながら、フェンダーの張り出しを強調してワイドなスタンスを表現した独特なスタイリング
ピラーからフード先端まで繋がる伸びやかな造形を基本としながら、フェンダーの張り出しを強調してワイドなスタンスを表現した独特なスタイリング

 オデッセイとストリームを統合した車種として開発され、2015年2月に登場したジェイド。 シビックを延ばしたワゴンのようなルックスは一見するとシートが3列あるようには見えないが、かぎりある空間を最大限に活用して、1列目に“セダン”、2列目に“リムジン”、3列目に“フレキシブル”とそれぞれテーマが与えられている。

 なかでもV字型に170mm前後スライドできる2列目は画期的アイデア。一番後ろにするとリムジンのように足元は広々。このクラスでこんな体験のできるクルマなんてほかには見当たらない。

3列目シートは画像のように頭上空間が厳しく緊急用的な位置づけだが、大人4人で使えば居住性や積載性能も充分で優れたワゴンだ
3列目シートは画像のように頭上空間が厳しく緊急用的な位置づけだが、大人4人で使えば居住性や積載性能も充分で優れたワゴンだ

 3列目はさすがに狭いが、いざとなればちゃんと役に立ってくれる。しかも3列目はいらないという人のために、のちに2列シート5人乗り仕様まで追加するという周到ぶりだ。

 低重心がもたらすステアリングの正確性がすばらしくて、思い通りにクルマが動くのだ。ジェイドのハンドリングは、現行ホンダ車のFF系の中では現在においてもトップクラスといえる。

 パワートレーンは、燃費のよい1.5Lハイブリッドにパワフルな直噴ターボ。車両本体価格70万円の予算だと、1.5Lハイブリッドが50万円前後から見つかる。2015年デビューだから、衝突軽減ブレーキやACCが装備されているのも魅力だ。

固定タイプの大型アームレストで飛行機のようなパーソナル空間で、左右斜め内側にシートが後退するVスライド機構でゆとりある足元空間になる
固定タイプの大型アームレストで飛行機のようなパーソナル空間で、左右斜め内側にシートが後退するVスライド機構でゆとりある足元空間になる

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