盤石の相場で新型コロナでも動かず 昭和の憧れ280ps車 最後の購入チャンスはいつだ?

先代トヨタ 80スープラ(1993~2002年)

1993年5月に登場した80スープラが搭載していた2JZーGTE型3L直6ツインターボエンジンは280ps/44.0kgmを発生(1997年8月のマイナーチェンジで46.0kgmに)
1993年5月に登場した80スープラが搭載していた2JZーGTE型3L直6ツインターボエンジンは280ps/44.0kgmを発生(1997年8月のマイナーチェンジで46.0kgmに)

 国内では新型スープラの話題に引っ張られ、海外では映画『ワイルド・スピード』の影響で高値が続いている80スープラ。

 直近の相場状況は、カーセンサーnet掲載台数が全国63台で、全体の相場は約130万~約600万円。平均価格は約295万円となっている。

 こちらはコロナ禍の影響がどれぐらいのパーセンテージかはさておき、高騰を続けていた相場は若干ながら沈静化している。

 具体的には、かなり良コンディションな低走行物件は相変わらず500万円超で販売されているが、走行6万~9万km付近の一般的な個体であれば150万~300万円付近でも十分見つけることができるのだ。

 また流通台数としては最も多い「10万km超」のカテゴリーでも、車両価格250万円付近に注目すべき「フルノーマル物件」が散見される。

 新型コロナウイルスの問題が完全解決するのが最善であることは、もちろん言うまでもない。

 だがコロナ問題が解決されたあかつきには、現在やや沈静化している80スープラの相場は再び上昇に転じる可能性も高い。

 難しい問題だが、興味がある人はとにかく相場に注視し、最適なタイミングを各自で見計らうべきだろう。

<strong>上の写真をクリックすると80スープラの中古車情報が見られます!</strong>
上の写真をクリックすると80スープラの中古車情報が見られます!

スバル インプレッサWRX STI(GD系/2000~2007年)

2002年11月のマイナーチェンジでいわゆる涙目のヘッドライトになったインプレッサSTIはカタログ数値は280ps/40.2kgm。インプレッサSTIが280psに到達したのは1996年9月に登場したGC8のD型、バージョン3で280ps/35.0kgmだった。インプレッサSTIが280psを突破したのは2007年10月にデビューしたGRB型で308ps/43.0kgmだった

 280ps世代のWRX STIといえば、2代目のGD系。丸目から涙目、そして鷹目へと顔面整形を繰り返したあの世代である。

 STI製コンプリートカー「S203」の好条件な中古車だけは300万円以上となる場合が多いが、それ以外のグレードや、S203でも一般的なコンディションであれば、車両価格170万円前後で普通に狙えるのがGD系WRX STIの現状だ。

 流通量は全国231台と豊富で、全体の相場は約50万~約550万円と上下に幅広いが、平均価格は約133万円。

 走行距離別に見ると、最も多いのが10万km超のグループで、全321台中の110台が走行10万km超となる。そのなかでの相場は約60万~180万円とこれまた上下に幅広く、コンディションとメンテナンス次第で車両プライスが決まってくる模様。

 もちろん10万km超ではなく、もっと走行距離少なめの個体も、比較的リーズナブルな予算で探せるのがGD系インプの美点。

 さすがに走行1万km台のS203には500万円オーバーのプライスが付いているが、一般的なグレードで一般的なコンディションの中古車であれば、走行3万~6万kmあたりのゾーンでも車両170万円前後で見つけることはできる。

 販売店へのヒアリングによれば、GD系インプは「現状、コロナの影響も海外バイヤー減少の影響も特にない。スバル車が好きな人が、今までとほぼ同じ感じで淡々と買っていく」という状況であるとのこと。

 比較的安価に狙える「280ps車の名作」だが、「その代わり、今後もそう大きく下がるわけではない」というのが、GD系WRX STIのとりあえずのトレンドであるようだ。

<strong>上の写真をクリックするとインプレッサWRX STIの中古車情報が見られます!</strong>
上の写真をクリックするとインプレッサWRX STIの中古車情報が見られます!

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