3代目ハリアー(旧型)は2013年から6年半にわたり販売
レクサスRXの日本市場導入によってハリアーは絶版車となる予定だった。しかし、販売現場から強いブランド力のあるハリアーの存続を要望する声が続出。
その声を受けて2013年に登場した3代目ハリアーはレクサスRXとは切り離され、先代RAV4のコンポーネンツを流用した日本専売モデルとなった。
搭載されているパワートレインは、最高出力151ps、最大トルク193Nmを発生する2L直列4気筒DOHCエンジン。
そして最高出力152ps、最大トルク206Nmを発生する2.5L直列4気筒DOHCエンジン+モーターのハイブリッドシステムの2種類でスタート。
さらに2017年6月のマイナーチェンジの際に最高出力231ps、最大トルク350Nmを発生する2L直列4気筒ターボエンジンを追加した。駆動方式は4WDを中心に2Lエンジン搭載車に2WDを設定している。
運転支援システムは、デビュー時は一部グレードにプリクラッシュセーフティシステムを装備していたが、2017年のマイナーチェンジで衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンスP」を全車に標準装備。
また、ナビゲーションのディスプレイが9.2インチに拡大するなど安全性、利便性が向上している。それでは、旧型ハリアーの中古車事情を見てみよう。
新型登場とコロナ禍で割安感が増した
現在、旧型ハリアーの中古車は約2240台流通している。3カ月前の2020年4月の時点では約2760台流通していたので、徐々に減少しているのは気になるところだ。
中古車の平均走行距離は3カ月前が約2.9万kmで、今月は約3.1万kmと延びている。
そして中古車の平均走行距離を見てみると、3カ月前が約260万円で今月は約258万円とほぼ横這いとなっている。
平均価格の推移をもっと長い1年というスパンで見てみると、1年前の2019年8月時点の平均価格は約271万円。年末までは多少の上げ下げはあるもののその水準をキープしていた。
しかし年が明けると緩やかに値落ちを開始し、3月から4月にかけて平均価格は20万円近く値落ちしていた。コロナ禍とフルモデルチェンジの影響で旧型のハリアーの中古車相場は一気に割安感が増したということになる。
マイナーチェンジ後のモデルは横這い傾向
より詳しく見てみると、2017年に行ったマイナーチェンジ前で最も流通台数の多い2015~2017年式の平均価格の推移は、3カ月前の約253万円から約244万円と9万円の値落ち。
いっぽうのマイナーチェンジ後で最も多い2017~2019年式は3カ月、今月ともに約293万円で横這いとなっている。
全体的には横這いの動きとなっている旧型ハリアーだが、2017年のマイナーチェンジ前のモデルは値落ちと動きが分かれている。
さらに旧型ハリアーの中古車の価格帯は、約145万~約520万円と登場から7年が経過しているにも関わらず、100万円以下の中古車は流通していない。
そのいっぽうで、300万円以上の中古車では現行型では廃止されたターボ車が多く流通しており、今後もターボ車の中古車相場は安定しそうだ。
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