これぞホンダスピリット!! “俺たちのタイプR”は今いくらで買える?

「流通しているが買いづらい」タイプRは?

 続いては「中古車は流通しているが買いづらいモデル」を紹介しよう。

2代目シビックタイプR(2001)
2代目シビックタイプR(2001)

 まずは中古車の流通台数が19台の2001年10月に登場した2代目シビックタイプRだ。シビックタイプRの歴代モデルの中で、最も人気薄ということもあり、平均価格は約96万円と唯一100万円以下となっている。

 しかし、中古車の流通台数は3カ月前の30台から現在の18台へと減少傾向となっていて、手を出しづらい状況だ。中古車の価格帯は約59万~約170万円となっており、二桁万円で手に入れられる中古車が多いのが特長だ。

インテグラ タイプR 3ドア・クーペ(1995)
インテグラ タイプR 3ドア・クーペ(1995)

 続いて取り上げるのは中古車の流通台数が21台の1995年に登場した初代インテグラタイプRクーペだ。

 3カ月前の18台という流通台数に比べて、わずかながら増加傾向となっているものの、平均価格も3カ月前の約125万円から現在は約150万円まで値上がりしているので、現状手を出しづらい。

 価格帯も約95万~約400万円で、20年以上の中古車ながら新車時価格を上回るプライスのクルマも出回っている。

5代目シビックタイプR(2017)
5代目シビックタイプR(2017)

 続いては2017年に登場した5代目シビックタイプRだ。現在中古車の流通台数は23台だが、3カ月前は53台だったので、減少傾向となっている。その一方で、平均価格はこの3カ月の間、約417万~約420万円をキープしている。

 現状マイナーチェンジは延期されているが、後期型が登場すれば、前期型の値落ちは進むと考えられるので、手が出しづらい。価格帯は約352万~約478万円と4代目よりも割安となっている。

初代シビックタイプR(1997)
初代シビックタイプR(1997)

 そして最後にピックアップするのは1997年に登場した初代シビックタイプRだ。現在中古車の流通台数は31台とタイプRの中古車の中では多いのだが、3カ月前は50台近く流通していたにもかかわらず減少傾向。

 流通台数の減少にリンクして、平均価格は3カ月前の約160万円から約180万円へと値上がり傾向となっている。

 初代シビックタイプRの中古車の価格帯は約110万~約389万円で、すでに市場から100万円以下の中古車は姿を消している。生産終了から20年が経過したモデルだけに勢いだけで購入するにはハードルは相当に高い。

「中古車の流通台数が多くて狙い目」のタイプRは?

 そして、最後は「中古車の流通台数が多くて狙い目のモデル」だ。

3代目シビックタイプR(2007)
3代目シビックタイプR(2007)

 タイプR全モデルの中で最も流通台数が多いのが、2007年に登場した3代目シビックタイプR。現在の流通台数は81台だが、3カ月前には130台もあり減少傾向となっている。

 しかし、平均価格は3カ月前の約212万円から現在は、約194万円と値落ちしている。中古車の平均走行距離も3カ月で2万km延びているので、良質な中古車が市場から無くなったとも言えるが、値落ち傾向なのは歓迎したい。

 中古車の価格帯は、約110万~約500万円で、200万円以下の中古車が49台もありまだ手が届く中古車が多いのは嬉しいところだ。

2代目インテグラタイプR(2001)
2代目インテグラタイプR(2001)

 そして、最後に取り上げるのは流通台数47台の2001年に登場した2代目インテグラタイプRだ。平均価格は3カ月前の約125万円から現在は約140万円まで値上がりしているものの、平均価格は50台付近で安定しているからだ。

 中古車の価格帯は約59万~約190万円と100万円以下の中古車もあり、プレミアム価格となっていない点がポイントだ。

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鈴鹿サーキットでシビックタイプR Limited Editionの走行テストを行った。FFモデルで最速となる2分23秒993を記録した
鈴鹿サーキットでシビックタイプR Limited Editionの走行テストを行った。FFモデルで最速となる2分23秒993を記録した

 鈴鹿サーキットでFF車最速を記録したマイナーチェンジ後のシビックタイプRの登場が待ち遠しが、ホンダスピリッツが満ちあふれた歴代タイプRの中古車も後期型のNSX-Rを除けばまだ手に入る。

 狙っている人はじっくりと市場をチェックして手に入れて欲しい。

【画像ギャラリー】多くの人々を魅了する“タイプR”の名をもつクルマをみる

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