2020年6月25日、ホンダのホームページに「今夏の発売を予定していた、シビックタイプRのマイナーチェンジモデルの発売を延期させていただくこととなりました」というリリースが掲載された。
延期の原因は新型コロナウィルス感染症拡大に伴う生産活動への影響によるもので、新しい発表発売時期については、「決定次第、改めてご案内いたします」とのだった。
発売を心待ちにしていた人にとっては残念なニュースだが、ここで改めて、マイナーチェンジ版シビックタイプRはどんなモデルなのか、解説していきたい。
文/岡本幸一郎
写真/奥隅圭之 ホンダ
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シビックタイプRの発売が今夏から延期されたがはたしていつになるのか?
2017年7月に発表、同9月に発売され、まもなく3年を迎える5代目FK8型シビックタイプR。その実力と注目度の高さはご存知のとおりだが、ここ半年も気になるニュースがたびたび報じられている。
2020年1月10日には、セダンとハッチバックのマイナーモデルチェンジとともに、今夏に日本で発売予定のシビックタイプRの改良モデルに関する情報が公式WEBサイトで公開。
さらに同2月20日には、秋に日本で発売予定の「リミテッドエディション」に関する情報が同じく公開された。
なお、リミテッドエディションは全世界で約1000台が販売予定で、日本は200台限定となる見込み。
ひと足早く2020年5月28日にカナダホンダが100台を限定発売したところわずか4分で売り切れたというニュースも話題となったばかりだ。
そして日本時間の2020年6月19日朝、ホンダの公式SNSにおいてイエローの「シビックタイプR」が登場する約17秒の動画が世界同時公開された。
限定車「リミテッドエディション」らしきクルマが、鈴鹿サーキットと思われる場所でタイヤ交換してコースインし、タイム計測するという流れ。
そして「シビックタイプRが究極であり続けるための挑戦。詳しくは、後日発表!」というコメントで締めくくられている。
執筆時点における鈴鹿のラップタイムは、2019年11月26日にルノー メガーヌR.S.トロフィーRが記録した2分25秒454が量産FF車のベストタイプとなっている。
こうした動画を公開したくらいだから、おそらく更新したことに違いないが、結果はそう遠くないうちに明らかにされるはずだ。
一方、ニュルブルクリンクについても、同メガーヌR.S.のほかにVWゴルフ GTIクラブスポーツSも加わりFF最速の座をかけてしのぎを削っているところで、執筆時点ではこちらも昨年末に7分40秒100を記録したメガーヌR.S.が最速となっている。
今回、こうしてシビックタイプRが新しくなることから、なんらか新たな動きがあってもおかしくない。
という感じで今夏の発売は、いつになるのか調査をしようとしていたところ、6月25日、コロナ禍の影響で発売を延期しますというリリースが流れたのだ。
ホンダ広報部にシビックタイプR発売延期について、改めて話を聞いた。
「2020年6月初旬にシビックタイプRの生産工場である英国スウィンドン工場での生産が再開されましたが、先に発売され、お待ちいただいているシビックハッチバックを優先的に生産しております。
シビックタイプRおよび限定200台のイエローエディションの注文受付け、発表発売日等の日程につきましては、決まり次第お伝え致します。心よりお詫び致します」とのことだった。
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