■フルモデルチェンジの影響で一時値上がりも 現在は値下がり傾向
最終型ヴィッツの中古車の流通台数は約3850台。3カ月前の2020年6月時点が約4050台だったので、若干減少している。
流通している中古車の平均走行距離は、3カ月前の時点が約3.1万kmで、現在は約3.4万kmまで延びている。この動きにリンクして、中古車の平均価格の推移は3カ月前の約83万円から現在は約81万円とわずかな寝落ち傾向となっている。
さらに1年という長いスパンで平均価格の推移を見てみると、1年前の2019年10月時点の最終型ヴィッツの中古車の平均価格は約83万円で、その後中古車最大の需要期となる2020年3月にはこの1年間のピークとなる約89万円まで上昇。
この値上がりはフルモデルチェンジに伴い、在庫車が未使用中古車として市場に出回った影響によるものだ。その後徐々に値落ち傾向が続き現在の水準まで値落ちが進んでいる。
最終型ヴィッツの中古車の価格帯は約10万~約444万円と非常に幅が広い。300万円以上のプライスが付いている中古車はすべて限定150台で販売された「1.8 GRMN」。現在約6台流通しており、価格帯は約320万~約444万円。GRヤリスが登場したことで、今後相場に影響が出る可能性は高い。
同様に2013年に発売された限定200台の「GRMNターボ」を調べてみると、こちらは約2台しか流通しておらず、価格帯は約200万~約210万円とプレミアム価格にはなっていない。
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■ベストバイは1.3Lエンジン! お得な特別仕様車が狙い目
そして、流通している中古車のグレード構成を見てみると、最も多いのが約690台の「1.0F」で、最終型ヴィッツの最もベーシックなグレードでレンタカーなどに多く採用されているモデルだ。
続いて多いのが約480台の「1.3F」。そして約460台の「1.3F 4WD」となっている。現行型ヤリスはすべて3気筒エンジンとなっているが、静粛性や振動面などを考えると最終型ヴィッツはやはり4気筒エンジンを選びたい。なかでも燃費性能に優れた1.3Lエンジンがベストバイだ。
1.3Lエンジン搭載車でも、「F」と「U」そして「ジュエラ」の3タイプがあるが、快適装備の充実した「U」もしくは「ジュエラ」を狙いたい。
さらに中古車とはいえ、安全装備を重視して2015年6月の行われた一部改良で「トヨタセーフティセンスC」搭載車は最低条件としたいところ。これから長く付き合うと考えるのであれば、この点は妥協してもらいたくない。こういった条件で検索すると、最終型ヴィッツの中古車は特別仕様車を狙うのがベストだ。
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1.3Lの「Fセーフティエディション」「FセーフティエディションII」「FセーフティエディションII」「Fアミー」はFグレードをベースに安全装備を装着したモデルだ。1.3L車は駆動方式が2WDと4WDが選べるので降雪地でも安心だ。
年式が新しいので、中古車の価格帯は約70万円からとなるが、運転支援システムは後付けができない装備なので、購入後の満足度を考えるとしっかりと吟味してもらいたい。
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