2020年MINIは値上がり傾向
それでは、現行型MINI3ドア/5ドアハッチバックの最新の中古車相場を見てみよう。
現行型MINI3ドア/5ドアハッチバックの中古車の流通台数は現在約1050台。この数字を見ると輸入車の中では非常に多く感じるが、3カ月前の2020年6月の時点では約1450台流通していたので、約3分の2まで減少している。
流通している中古車の平均走行距離は約2万kmだった3カ月前から現在は約2.1万kmと微増しているにも関わらず、平均価格は3カ月前の約214万円から約234万円へと値上がり傾向を示しているのだ。
1年というもっと長いスパンで見てみると、1年前の平均価格は約240万円で、その後、順調に値落ちが進み、2020年6月に当面の底値となる約211万円に達した。その後は値上がりに反転し、約234万円まで値上がりしており、現在も値上がり中だ。
3ドア/5ドアのONEの前期型ならほぼ100万円代で入手可能
現行型MINI3ドア・5ドアハッチバックの中古車価格帯は、約88万円~約680万円と非常に幅広い。
100万円以下でも手に入れることができる現行型MINI3ドア/5ドアハッチバックの中古車は約6台で、グレードはONE(ワン)かクーパー。
クーパーSやジョンクーパーワークスなどはまだ高値をキープしているので、ここではONEとクーパーに絞って解説する。
まず、エントリーグレードであるONE。最高出力102psを発生する1.5L直列3気筒ターボエンジンを搭載するONE。
6速ATの前期型の3ドアの中古車の流通台数は約26台で、価格帯は約88万~約198万円と非常にリーズナブルとなっている。
また7速DCTとなった後期型は約10台と少なめで、価格帯も約187万~約280万円で、200万円付近で前期型と後期型がクロスオーバーしているので迷うところだ。
いっぽうの5ドアのONEの前期型は流通台数が約43台とONEの中では最も豊富で、価格帯も約98万~約210万円でほとんどの中古車が100万円台のプライスを付けている。
7速DCTに変更された後期型5ドアの中古車の流通台数は約10台で、価格帯は約190万~約270万円と3ドアと価格差はほとんど見られない。
クーパー&クーパーDは高値安定
続いては最高出力136psを発生する1.5L、直列3気筒ターボエンジンを搭載するクーパーだが、様々な特別仕様車があるため、ここではカタログモデルのみ紹介する。
3ドアクーパー前期型の中古車の流通台数は約102台とワンと比べると圧倒的に多く、価格帯は約93万~約238万円とあまり変わらない。
ただし、3ドアクーパーで100万円以下となっているのはMT車のみだ。7速DCTに変更された後期型の3ドアクーパーの流通台数は約30台で、価格帯は約209万~約340万円と走行距離の少ない中古車が多いため高価格車も多い。
そして、最高出力116psを発生する1.5L直列3気筒ディーゼルターボエンジンを搭載した3ドアクーパーDの中古車の流通台数は約61台で、価格帯は約110万~約336万円。
いっぽうの5ドアクーパーDの中古車の流通台数は約79台で、約169万~約357万円と高値をキープしている。
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