2020年7月31日、幕張メッセにて開催のモーターショー「オートモービルカウンシル2020」で国内投入が発表された、マツダ期待の新型車「MX-30(エムエックス サーティー)」。
「マツダ3」「マツダ CX-30」に続く、新世代商品群の第3弾となる「MX-30」。
昨年(2019年)の東京モーターショーで発表された当初から、マツダ初の量産ピュアEV、つまり電気自動車としてアナウンスされてきた……のだが。
今回この場で新たに明らかとなったのは、国内ではまず、これまたこの場で初めてその存在が明らかになった、マツダ独自の「マイルドハイブリッド」仕様のモデルが投入される、というものだった。
え、どゆこと? EV仕様の国内投入はどうなるの?
オートモービルカウンシル2020での発表、そしてそれを正直ビビりながら受け止めたベストカー取材班の様子を踏まえながら、MX-30の今わかっているすべてと今後の展開を改めて振り返ってみたい。
■マツダ MX-30のポイント
・観音開きのフリースタイルドアを採用。
・日本国内は新開発の「M HYBRID(エム ハイブリッド)」を組み合わせたマイルドハイブリッドモデルから販売開始!
・国内におけるEV仕様の販売は今年度中にリースにて開始予定!
【画像ギャラリー】全方位からのビューも合わせて、マツダの新鋭「MX-30」の姿をギャラリーでチェック!!!
※本稿は2020年8月のものです
文:ベストカー編集部/写真:MAZDA、ベストカー編集部/撮影:大音安弘
初出:『ベストカー』 2020年9月10日号
■まずはMX-30の概要をあらためて紹介
7月31日より開催された「オートモビルカウンシル」の場で、マツダはMX-30の今秋国内投入を発表した。
MX-30はすでに昨年秋の東京モーターショーでワールドプレミアされ、今年5月20日には、欧州向けの生産が宇品工場で開始されたことが明らかにされている。欧州では間もなく納車が開始されることになる。
全長4395mm、全幅1795mm、全高1570mm、ホイールベース2655mmのSUVで、全高が30mm高い以外、CX-30とボディサイズは同寸。
特徴的な観音開きのリアドア「フリースタイルドア」を採用するものの、基本プラットフォームをCX-30と共用して開発されたモデルであることがわかる。
サスペンションはフロントがストラット、リアがトーションビームでCX-30と同形式だ。
MX-30最大の特徴は、なんといってもマツダ市販モデルとしては初となるピュアEV!
しかも、近年の傾向である「大容量電池、長距離航続」に反旗を翻すように、あえて35.5kWhという小容量バッテリーを搭載し、航続距離200kmと割り切った(リーフは62kWhで航続458km)ところがポイントだ。
これは、バッテリーの製造過程などでの環境負荷も考慮して、WtWでの、ライフサイクルトータルでのCO2排出量を低減するためとのこと。小容量バッテリーとすることで、車重低減にも大きく寄与することも環境負荷に大きく貢献する。
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