誕生から約40年経っても色褪せないピアッツァは最後の購入チャンスか!?

初代ピアッツァの中古車流通台数は極めて少ない

1981年6月のデビューから39年が経つ現在、中古車流通台数はピアッツァは8台、ピアッツァ・ネロが3台と少ない
1981年6月のデビューから39年が経つ現在、中古車流通台数はピアッツァは8台、ピアッツァ・ネロが3台と少ない

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 そんな初代ピアッツァの中古車は今、いくらぐらいで探すことができるのか?

 ……探すうんぬんの前に、初代ピアッツァの中古車流通量は「もはやかなり希少」というのが現実だ。

 大手中古車情報サイト「GOO-net」の掲載台数はピアッツァが全国8台で、ピアッツァネロが3台。

 こういった大手サイトには掲載されていない物件をカウントに入れたとしても、「売りに出されている個体は全国でせいぜい20台ぐらい?」というのがおそらくは実情だろう。

 これだけ数が少ないと明確な相場というのはイマイチわかりにくいものだが、とりあえずモデル全体の相場は60万〜160万円ぐらい。

 グレードによる価格差というのも明確ではなく、例えば、希少な最終XEリミテッド・ハンドリング・バイ・ロータスが60万円で、普通のXSターボが160万円となるケースも多いようだ。

 ……これだけサンプル数が少ないと、大手中古車検索サイトなどを見ていても何もわからないため、ここは「専門家の話」を聞いてみるしかない。

いすゞ車専門店「ISUZU SPORTS」に徹底取材!

東京都羽村市にあるいすゞ車専門店「ISUZU SPORTS」に取材を敢行
東京都羽村市にあるいすゞ車専門店「ISUZU SPORTS」に取材を敢行

東京都羽村市の専門店「ISUZU SPORTS」のホームページ

 ということで取材班は、往年のいすゞ車ファンから長きにわたって支持されている東京都羽村市の専門店「ISUZU SPORTS」を訪ねた。

――いきなりですがISUZU SPORTS営業部の岡根慶貴さん、「御社でしっかり整備された個体を買えば」という条件付きではありますが、初代ピアッツァというのは2020年の今でもわりと普通に乗れるクルマなんですか?

岡根さん んー、何をもって「普通に乗れる」とするかは人それぞれでしょうし、最終年式でも約30年落ちとなる旧車ですから、「まったくのトラブルフリー」ということはありません。

 それでも、素性の良い個体をきちんと直したものであれば、普段使いしていただくことも十分可能だと思いますよ。

――「素性の良い個体をきちんと直したもの」のプライスって、目安としてはだいたい、いくらぐらいなんでしょうか?

販売車両。昭和57年式ピアッツァXF。車両価格は135万円
販売車両。昭和57年式ピアッツァXF。車両価格は135万円
販売車両のXFのコクピット
販売車両のXFのコクピット

岡根さん グレードやスペックにもよるので一概には言えないのですが、おおむね「ベース車両の価格が120万円から」とイメージしておけばOKかと。

 もちろんそこから外装や機関系、電気系統、エアコンに手を入れる必要がありますので、総額としての目安は「200万~250万円ぐらい」になるかと思います。

――250万円ぐらいかぁ……。まぁ「普通に乗れる状態まで仕上げた30〜40年落ちの旧車」と値段としては妥当というか、むしろ安いのかもしれませんね。

岡根さん 相対的にやや人気薄である「ターボではなくNAで、なおかつデジタルメーターではなくアナログメーターの仕様」であれば190万円ぐらいからイケることもありますよ。

――そういえば、グレードとか装備で考えると、どういった条件の車両が高かったり安かったりするのですか?

岡根さん まずMT車は、世代やグレードを問わず全般的に高いですね。あとはデジタルメーターの前期型XE、これも圧倒的に人気が高いゆえに、仕入れ相場は必然的に高くなってしまいます。

――イルムシャーやハンドリングバイロータスなんかはどうですか?

岡根さん もちろん人気があります。相場的には高値でもあるのですが、いかんせん数がかなり少ないというのが現実です。

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