■プレミア価格の中古車も! 値上がり傾向で購入なら待ったなし
それでは、各モデルの価格帯を見てみよう。まずは中古車の流通台数が最も多い「STIタイプS」だ。中古車の価格帯は約237万〜約638万円で、新車時価格の414万8000円を上回るプレミアム価格の中古車が14台も出回っている。なかには走行距離30kmという未使用車もある。ボディカラーは人気のWRブルーを中心に、黒、白、そしてシルバーの順となっている。
続いては、STIの「標準車」だ。中古車の価格帯は約245万〜約650万円でこちらも新車時価格を上回る中古車が10台以上もある。ボディカラーはWRブルーが中心だが、タイプSでは見られなかった赤のボディカラーも数は少ないものの見つけることができる。
さらにWRX STIの特別仕様車を見てみる。まずは2015年10月に400台限定で販売された「S207」。2020年1月の時点では数台流通していたが、現在はわずか1台だけで、価格は約436万円で値落ち傾向となっている。
2017年10月に限定450台で販売された「S208」。S208の標準車は2台流通しているが、価格は1台が約670万円で、もう1台は応談。走行距離がわずか2000kmなので800万円近いと考えられる。WRX STIの特別仕様車で最も多いのが、4台流通している「S208 NBR チャンレジパッケージ カーボンリアウィング」。価格帯は約800万〜約850万円で値上がり傾向となっている。
そして1台だけだが、2018年7月にSTI創立30周年を記念して発売された「タイプRA-R」も流通している。価格は約700万円で1月の時点より大幅な値上がりを示した。流通台数が減少したS207は値落ちしているが、そのほかの特別仕様車は値上がり傾向や高値キープといった状況だ。
最後にWRX STIの年式ごとの平均価格の推移を見てみる。2014年式は3カ月前の約300万円から現在は308万円へと値上がり。2015年式は約328万円から約347万円へと値上がり。2016年式は約302万円から約307万円へと値上がり。2017年式は約371万円から約404万円へと値上がり。2018年式は約394万円から約451万円へと値上がり。そして2019年式は約550万円から約595万円へと各年式とも揃って値上がり傾向となっている。特別仕様車で複数台流通している「S208 NBR チャンレジパッケージ カーボンリアウィング」は約830万円付近で横ばいとなっている。
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2020年1月の時点ではまだ値落ちしている年式もあったのだが、現在は全年式で値上がり傾向となっており、もう今後値落ちするケースは考えにくくなった。これからは高値安定もしくはさらに値上がりという二者択一になると考えられる。欲しいと考えている人はもう待ったなしとなった。
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