平成の30年間スバルを支えたエンジンといえば、EJ20型 2L水平対向4気筒ターボエンジンだ。2019年末をもってEJ20型エンジンを搭載していた「WRX STI」が生産終了となり、輝かしい歴史に幕を閉じた。
その生産終了直後の2020年1月にWRX STIの中古車事情を執筆したが、WRX STIの中古車の流通台数は約84台で、特別仕様車はおおむね1〜2台流通していた。
2017年5月に行われたマイナーチェンジで前後期を分けると、2020年1月の時点では前期型が約73.9%、後期型は約26.1%と圧倒的に前期型の中古車が多かった。
平均価格は全体的には値上がり傾向であったものの、2015〜2016年式の初期モデルは値落ちしていたのだ。また、限定車も「S207」が約476万〜約486万円、「NBRパッケージ」が約578万円。そして「S208」は約639万円そして、「NBRパッケージ」が約700万〜約857万円だった。
それから約9カ月が経過した現在、絶版車となったWRX STIの中古車事情はいったいどうなっているのだろうか。1月の時点予想したとおり値上がり傾向となっているのであろうか。
文/萩原文博
写真/編集部、SUBARU
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■減少する流通数 後期型の最終モデルが最多に
現在、WRX STIの中古車の流通台数は約64台と2020年1月の約76%に減少している。
年式では2014〜2017年までの前期型が約22台、後期型が約42台となり、比率も前期型が約34.3%、後期型が約65.6%となりわずか9カ月で大きく様変わりしている。
年式別でも2014年式が10台、2015年式が9台、2016年式が3台、2017年式が17台、2018年式が4台そして2019年式が21台となっている。特に注目なのは2019年の最終モデルで、1月時点ではほとんど流通していなかったが、現在は最も多い年式となっているのだ。
続いて、WRX STIの中古車のグレード構成を見てみる。最も多いのは約54.6%の「STI タイプS」。続いては、STIの「標準車」で約34.3%。そのほかは特別仕様車で「S207」が1台、「S208」が5台、「タイプRA-R」が1台となっており、9カ月経過しても「EJ20ファイナルエディション」は出回っていない。
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