個人リースやサブスクリプションといった新しいクルマの所有の仕方が広がっている。しかし、まだ主流となっているのは新車・中古車問わず購入すること。
クルマを購入したユーザーの大半は、ライフスタイルの変化などにより手放す時が来る。その際に気になるのが買取や下取りに出す際の査定価格だ。
購入したクルマでたくさんの思い出を作れたから、査定価格は気にしない!という人もいると思いますが、査定価格が少しでも高ければ、高いほど次のクルマの資金が増えることになり、より乗り換えがラクになる。
そこで、今回はクルマの査定価格を下げることになる要因を紹介する。
文/萩原文博
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修復歴&距離で査定が下がる「基準」は?
査定価格が下がることで最も知られているのが、「修復歴」だ。
修復歴ありのクルマは、中古車のセリを行うオートオークションでも「R」点という評価となり、修復歴なしのクルマとは評価の基準が異なっている。
ただし、修復歴車といっても事故を起こしたクルマとは限らない。日本自動車査定協会や自動車公正取引協議会などが統一基準として修復歴車として、定義しているのは骨格(フレーム)部位などを交換、あるいは修復(修正・補修)したものとなっている。
フレームというと大きな事故を想像するが、フロントのクロスメンバーは、バンパーのぶつけ方によって軽微なものでも影響が及んでしまうことがある。そのような場合でも修復歴車となってしまうことは覚えておいてもらいたい。
そして、もう一つメジャーなのが、「走行距離」だ。中古車のコンディションを探る一つの方法が走行距離で、走行距離が延びているほどコンディションが劣化しているとなり、査定価格が下がる傾向がある。
しかし、走行距離が延びていても、整備記録簿にしっかりとメンテナンスを行った履歴が残っていれば、下がり幅は小さくなる。
逆を言えば、購入する場合、走行距離が延びたクルマでもしっかりメンテナンスされていることが証明できる整備記録簿があれば、積極的に買いに出てもう良い! ということになる。
具体的に数値を挙げると、査定額に影響の出る走行距離は年間1万km~1万5000kmを超えてしまうとマイナス査定となるので注意したい。
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