WRX STI EJ20ファイナルエディション 中古車相場:600万~650万円
そしてWRX STIの限定車といえば、名機EJ20エンジンを搭載するファイナルモデルとなる、その名も「WRX STI EJ20ファイナルエディション」を忘れるわけにはいくまい。
まだ記憶に新しいところではあるが、こちらはスバルの名作、水平対向4気筒エンジン「EJ20」を搭載するWRX STIは2020年3月に生産終了となったことに合わせて登場した、いかにもスバルらしい「555台」限定のスペシャルモデル。
WRX STIの「タイプS」をベースに、ゴールド塗装のBBS製鍛造アルミホイールや、グリルとリアバンパーのチェリーレッドアクセント、一部をウルトラスエード巻きとしたステアリングなどが与えられた。
そのうえで「EJ20バランストエンジン」と銘打たれた、回転部品の重量公差と回転バランス公差を通常の量産版より低減して組み立てられた「特製のEJ20」を搭載しているというのが、WRX STI EJ20ファイナルエディションの最大の特徴。新車価格は481万5000円であった。
その中古車は2020年10月下旬現在、全国で5台ほどが流通しており、中古車価格は、軒並み新車時価格を上回る600万〜650万円。
転売目的で買われたものか、お金持ちのユーザーがちょっとだけ乗って、すぐに飽きて売却したものかは定かでないが、中古車の走行距離は最長でも5000km程度。
走行数十kmからせいぜい1000km程度の個体も普通に流通しており、それらにはおおむね630万〜650万円ほどのプライスボードが掲げられている。
冒頭で申し上げたとおり、ホンダシビック タイプRリミテッドエディションは抽選販売ぶん10台を除き、190台が完売となっており、残る10台の商談権を得るための抽選も、まぁ競争率からすれば「当たらない」と考えておくのが無難。
つまり、新車のタイプR リミテッドエディションを手に入れるのは「ほぼ不可能」なわけだが、もしも今後、何らかの理由でその中古車を手に入れる機会を得たならば、迷うことなく入手することをお薦めしたい。
なぜならば、そのクルマとしての魅力が大なのは当然として、ここまでの本稿で見てきたとおり、大切に維持さえしておけば、その「資産価値」のようなものも、長きにわたって維持されるだろうからだ。
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