3代目シビックタイプR 中古車相場:360万~500万円
2007年から2010年まで販売されたFD2こと3代目のシビックタイプRは、流通量が(この種のクルマとしては)なかなか豊富。
中古車相場は360万〜500万円。EK9の最高値物件である「798万円」を見た後では「おっ、意外と安いかも?」と一瞬思ってしまうが、よく考えればFD2の新車時価格は283万5000円。
それが10年以上たった今も360万〜500万円なのだから、やはり「タイプRの資産価値、恐るべし!」と言うべきか。
3代目シビックタイプRユーロ 中古車相場:80万~268万円
2代目と同じくイギリスから輸入販売されたのがシビックタイプRユーロ(FN2)。3代目シビックの欧州専売車の3ドアハッチバックボディで、エンジンはK20Z型の201ps/19.7kgmを発生する。
リーマンショックにより発売が延期され、2009年11月にようやくタイプRユーロの名で、日本国内での販売が開始された。初年度の販売は限定2010台。
2010年10月には、新たにブラック塗装のフロントメッシュグリルなどを採用した2010年モデルを限定1500台で販売した。
中古車相場は約80万~270万円と、ほかの歴代シビックタイプRと比べるとそれほど高騰しておらず、歴代シビックタイプRのなかでは2代目EP3と並んでお買い得かもしれない。
4代目シビックタイプR 中古車相場:360万~500万円
お次は2015年10月に750台のみが限定販売された4代目のシビックタイプR、つまりFK2の相場を見てみよう。
ちなみに限定販売台数だった「750台」というのは、ニュルブルクリンク北コースでルノーメガーヌR.S. 275トロフィーRの記録を打ち破った「7分50秒台のラップタイム」にちなんでいるのは有名な話である。
で、そのFK2は限定車だけあってさすがに流通量は少なめで(カーセンサーnetで全国12台)、中古車相場は360万〜500万円といったところ。
FK2の新車価格は428万円だったが、走行数百kmから数千kmレベルの中古車には軒並み「新車時価格以上」のプライス。
具体的には438万円以上のプライスボードが掲げられている。ただ、走行2万〜4万kmほどの個体は360万〜400万円付近となるようだ。
とはいえ、年式を考えればそれでも十分高値。今回販売される「リミテッドエディション」も、将来的には現在のFK2の相場と似たような水準になるのかもしれない。
インプレッサ22B-STiバージョン 中古車相場:1000万~1500万円
シビックタイプR以外の限定スポーツモデルについても見てみよう。まずはスバル インプレッサ系の限定車のなかでもとりわけレアで人気が高い「スバルインプレッサ22B-STiバージョン」について。
こちらは1998年、WRC(世界ラリー選手権)での三連覇を記念して、そのチャンピオンカーであった「インプレッサ ワールドラリーカー」のボディを忠実に再現し、さらにはエンジンを2.2L化することで、低回転域でのトルク不足を解消したモデル。限定400台が車両価格500万円で発売された。
その400台がわずか2日間で完売してしまった22Bはコレクターズアイテムとして世界中で大人気となり、メーカー希望小売価格500万円だったものが「1000万から1500万円ぐらい」という中古車相場に落ち着いた。
しかしあまりにもレアであり、中古車価格も「応談」と表示されているケースが大半であるため、正味の相場は今ひとつ不明だったりもする。
だが本稿執筆時点ではたまたま1台だけ、GOO-netに価格表示ありで掲載されていた物件があった。
それによれば、車両本体価格は1190.9万円。……走行17万km超の個体でもこの価格なのだから、「22Bの相場は1000万から1500万円ぐらい」とされていた説はいまだ有効というか、昨今はネオクラッシックブームによりさらに1段階上がっているのかもしれない。
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