マカンは2014年から日本で販売開始
ポルシェブランドではコンパクトSUVとなるマカンは、カイエンに続くポルシェが開発したSUVの第2弾モデルとして2014年4月に日本市場に導入された。
ボディサイズは全長4695×全幅1925×全高1624mm(マカン)でハリアーより全長は約45mm短くワイド&ローのフォルムとなっている。
グレード構成は最高出力245ps、最大トルク370Nmを発生する2L、直列4気筒ターボ+7速PDKというパワートレインを搭載したエントリーグレードのマカンをはじめ、最高出力354ps、最大トルク480Nmを発生する3LV型6気筒ツインターボ+7速PDKを搭載するマカンS。
最高出力380ps、最大トルク520Nmを発生する2.9LV型6気筒ツインターボ+7速PDKを搭載するマカンGTS。そして最高出力440ps、最大トルク500Nmを発生する2.9LV型6気筒ツインターボ+7速7速PDKを搭載するマカンターボの4タイプが最新のラインアップとなっている。
車両本体価格はマカンの737万円~マカンターボの1252万円となっている。
現在値上がり傾向で1年分の値落ちをリセット
現在ポルシェマカンの中古車の流通台数は約185台。3カ月前の2020年8月時点では約240台だったので、減少傾向となっている。しかし9月末は約160台まで落ち込んでいたことを考えると、持ち直していると言える。
流通している中古車の平均走行距離は、3カ月前そして現在も約2.3万kmで横這いとなっている。そして中古車の平均走行距離は約628万円だった3カ月前から徐々に値上がりしており、現在は約690万円へと60万円以上値上がりしている。
さらに、1年という長いスパンでマカンの平均価格の推移を見てみると、1年前の2019年11月の時点では約680万円だった。その後は順調に値落ちが進み、2020年6月末には約605万円という直近の最安値を記録した。
しかし8月になるとそれまでの値落ち傾向から一転して値上がりに転じ、現在は1年分の値落ち額がリセットされるまでに値を戻してしまった。
結果的に見れば、コロナウイルス感染拡大によりユーザーの動きが鈍かった時がマカンの中古車は買い時だったのだ。この例だけでなく、中古車というのは他のユーザーの動きが鈍いときほど買い時となるのだ。
最安の時期は逃したが購入するなら早めがいい
現在、185台流通しているマカンの中古車の価格帯は約378万~約1288万円。そのうち新車のハリアーと同じ価格帯となる500万円以下の中古車は約21台流通しているのだ。
マカンの中古車のグレード構成はエントリーグレードのマカンが約49台で最も多いが、マカンターボが約48台、マカンSが約47台とバランスよく流通している。
追加されたマカンGTSが約38台、マカンターボパフォーマンスが5台とこちらの2グレードは少なめだ。
価格帯はマカンが約378万~約880万円、マカンSは約445万~約978万円。マカンGTSは約630万~約1288万円、そしてマカンターボは約458万~約1170万円となっている。
予算500万円以下の中古車に絞ると、マカンが約10台、マカンSが約9台、そしてマカンターボが約2台という内訳だ。
ハリアーと同じ、2L直4ターボエンジンを搭載したエントリーモデルのマカンはフロントの軽さを活かした走りが特徴だが、中古車で購入するのであれば、やはりスペックが上回るグレードを狙いたい。
そうなると予算500万円以下の中古マカンで狙い目は3L、V6ターボエンジンを搭載したマカンSだ。しかも2014年式の初期モデルは今年2度目の車検サイクルを迎えるクルマが多く、次の大きな出費となる車検まで2年間乗れるのだ。
底値となったタイミングは逃してしまったが、輸入プレミアムSUVの人気モデルであるポルシェマカンが350万円から購入できるようになったのは朗報だ。
ただし、流通台数はまた減少傾向となるか先行き不透明なので、購入するならアクションは早めに起こしたい。
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