ヤリスクロス RAV4 PHV… 性能を考えたら超バーゲン価格の新型国産車 5選


 日本車が高くなった、という話をよく耳にする。実際に1.3Lクラスのコンパクトカーの場合では、安全装備の充実などもあり10年前に比べて20万円近く高くなっている。

 安い、買い得感が高い、というのはクルマに限らず物を購入しようと思った時のファーストプライオリティになる要素で、安いことに文句をつける人はあまりいない。

 しかし、安かろう悪かろうでは嫌だし、古いモデルが安く変えると言ってもあまり魅力的には映らない。

 本企画では、現行の新し目のモデル(なかには最新モデルもあり!!)で、同クラスのライバルに比べて安く、買い得感のあるバーゲンプライスのクルマを集めてみた。

 人気のSUVに買い得感の高いモデルが多いのもうれしい。

文/渡辺陽一郎、写真/TOYOTA、MAZDA、MITSUBISHI、SUZUKI、平野学、池之平昌信、奥隅圭之

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コンパクトSUV:トヨタヤリスクロス

価格:179万8000~281万5000円

ヤリスをベースにSUV化したのがヤリスクロスで、ボディサイズは全長4180×全幅1765×全高1590mm。1.5Lガソリンとハイブリッドをラインナップ

 最近はコンパクトSUVの人気が高い。この中でも価格の割安感で注目されるのがヤリスクロスだ。

 フルLEDヘッドランプや18インチアルミホイールを標準装着したハイブリッドZが258万4000円になる。

 同等の装備を採用したライバル車のキックスX(275万9900円)、ヴェゼルハイブリッドZホンダセンシング(276万186円)に比べると、ヤリスクロスの価格は約18万円安い。

 ヤリスクロスのホイールベース(前輪と後輪の間隔)は、ヤリスとほぼ同じ数値だ。キックスとノート、ヴェゼルとフィットに比べて変更点が少なく、コストも低減しやすいために価格を抑えられた。

 価格を抑えた目的は、キックスやヴェゼルに対抗するためでもあるが、トヨタ車における価格分布にも配慮している。1Lターボエンジンを搭載するライズZが206万円、ノーマルエンジンのヤリスクロスZは221万円、1.2LターボのC-HR・S-Tは241万5000円だ。

フルLEDヘッドランプ、18インチアルミを標準装備したハイブリッドが258万4000円というのは買い得感が高い。動力性能も満足できる

 仮にヤリスクロスZの価格が、ライバル車と同様に18万円高いと、239万円になってC-HR・S-Tに近付いてしまう。ヤリスクロスはC-HRに比べるとボディがコンパクトで後席も狭く、動力性能も下がるために割高感が生じる。ライズZとの価格差も開きすぎになる。

 トヨタSUV軍団の価格に整合性を与えるためにも、ヤリスクロスはライバル車に比べて安く抑える必要があった。

 ヤリスクロスの推奨グレードは、ノーマルエンジン、ハイブリッドともに中級のGだ。オプションでブラインドスポットモニター(4万9500円)などを装着したい。

 ベーシックなXは装備が貧弱になる。特に価格が最も安いノーマルエンジンのX・Bパッケージは、衝突被害軽減ブレーキが省かれるのでまったく推奨できない。

1.5LガソリンのX・BパッケージはFFで179万8000円と格安だが、衝突被害軽減ブレーキが省かれるのでオススメはできない

プラグインハイブリッドSUV:トヨタRAV4・PHEV

価格:469万~539万円

システム出力306馬力をマークするRAV4 PHVの動力性能は圧巻のひと言。スポーツカーをもカモることができるポテンシャルを持っている

 RAV4には直列4気筒2L、2.5Lハイブリッドに加えて、2.5LのPHV(プラグインハイブリッド)も用意される。

 PHVはハイブリッドに充電機能を加えただけでなく、フロントモーターを北米で販売されるハイランダーハイブリッドと同じ仕様に強化した。

 そのためにフロントモーターの最高出力は182馬力、最大トルクは27.5kgmになり、ハイブリッドの1.3~1.5倍だ。エンジンとモーターの駆動力を合計したシステム最高出力も、RAV4ハイブリッドは222馬力、PHVでは306馬力に高まり、動力性能にも余裕が生まれた。

RAV4 PHVはフロントに専用グリルが与えられているが、リアはメッキパーツが随所にあしらわれているものの大きな違いはない

 PHVに搭載されるリチウムイオン電池の総電力量は18.1kWhだから、プラグインハイブリッドでは容量が大きい。

 WLTCモードでは、1回の充電で95kmを走行できる。アウトランダーPHEVのリチウムイオン電池は13.8kWhで、1回の充電で走れる距離はWLTCモードで57.6kmだから、RAV4・PHVは高性能だ。

 RAV4・PHV・Gの価格は469万円になる。モーターの駆動力を高め、大容量のリチウムイオン電池を搭載しながら、アウトランダーPHEVのGプラスパッケージ(458万2600円)と同程度に抑えた。

 RAV4ハイブリッドGとの価格差は約66万円だ。PHVでは経済産業省による補助金の交付も受けられ、その金額は2020年度実績ではあるが22万円になる。

 従ってRAV4ハイブリッドに実質44万円を上乗せすると、充電機能を備えたパワフルなPHVに上級化できる。

 グレード選びは、Gに安全装備をオプションで加える方法が割安だが、助手席のパワーシートなどが欲しいなら499万円のG・Zを選ぶ。

モードを切り替えることで、スポーティにもエコにも走ることができる。走破性に関しても重量増はしているが、ノーマルのRAV4同等の性能を持つのも魅力

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