毎月200店以上の新車ディーラーを回り、「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。
今回まずは、激震続くトヨタ販売店統合の話題から、またあらたなトピックが。なんと年間4車種前後投入されていた新型車が、今後は半分程度に減るのでは?というお話。
またヤリスクロス、新型ハリアー、そしてレヴォーグらニューモデルの売れゆきが絶好調! これら新型車の販売動向や、N-BOX、オデッセイ、ムーヴなど、今後登場するモデルの最新情報をお伝え!
【画像ギャラリー】売れ行き絶好調!!! ハリアー、ヤリスクロス、レヴォーグの画像をギャラリーでチェック!!!
※本稿は2020年10月のものです
文/遠藤 徹、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2020年11月10日号
■トヨタ、車種削減で年間のニューモデル投入は2車種程度に
トヨタは2017年時点で約60車種あった国内のトヨタブランド車を、2025年までに30車種程度へ削減する方針を明らかにしています。
これによって従来、年間4車種前後投入していたニューモデルは、2車種程度に半減させる方向で検討している模様です。
従来の4車種程度投入された新型車は、以前の4系列店体制では年間1チャンネルに1車種を配置することが基本でした。
これが今年5月からは、全系列店で全トヨタブランド車を併売することになったため、従来のニューモデル投入ペースを半分に削減し、30車種体制で年間150万台の新車販売を確保することを目指す方針を定めたものと思われます。
量販モデルの世代交代はこれまで、5~6年毎に行われてきましたが、投入件数は必ずしも一様ではなく、谷間が生じる年もあるので、最低だと1車種になる年も発生すると思われます。
■トヨタ、ヤリスクロス好調で納期は早くも来年1月にずれ込む
8月31日に発表、9月1日に発売したヤリスクロスの売れゆきが好調な滑り出しを見せています。9月25日現在の納期が来年1月にずれ込んでいるのです。
グレード別では最上級の「Z」を中心に受注が進んでおり、ハイブリッドとガソリン車の受注割合は半分ずつで、どちらも納期は同じ時期となっています。
すでに受注累計は2万台規模に達している模様です。
登録のカウントがヤリスシリーズに組み込まれれば、トータルでは月販1万5000台以上となり、軽自動車を含めた銘柄別新車販売ランキングのトップに浮上する可能性もあります。
コメント
コメントの使い方