圧倒的にタマ数の多いラングラーは中古車もお得
新車販売台数でもブランドの中で最も多いラングラーだが、中古車市場でも同様だ。
現在ジープブランドの中古車は約1360台流通しているが、ラングラーは約510台と最も多い。
続いては約270台のグランドチェロキー、約189台のレネゲート、約163台のコンパスと続き、チェロキーは約158台となっている。
約510台流通しているラングラーの中古車だが、最も多いのは2007年~2018年まで販売された旧型モデルの約314台。
そして続いて多いのはフルモデルチェンジして2018年から販売されている現行型の約98台だ。それでは、流通台数の多い旧型と現行型に絞って中古車市場を解説する。
旧型は値上がりが現在進行形
まず、最も流通台数の多い旧型から。
現在の流通台数は約314台となっているが、3カ月前の2020年8月時点では約420台流通していたので、減少傾向となっている。
それでも300台を切った9月末からは増加傾向に転じているので今後の動きには注視していきたい。
流通している中古車の平均走行距離は約3.5万kmだった3カ月前から現在は約3.7万kmまで延びているにもかかわらず、平均価格は3カ月前の約322万円から現在は約348万円へと値上がりしている。
旧型ラングラーの平均価格の推移を1年という長いスパンで見てみると、2019年11月の平均価格は約355万円で、その後は順調に値落ちし、2020年6月に底値となる約313万円まで値落ちが進んだ。
しかしその後は値上がり傾向へと変わり、約349万円まで値を戻しており値上がりは現在進行形となっている。
旧型は中古車価格の幅が広い
旧型ラングラーの中古車のグレード構成は、約123台で最も多いのが、最高出力284psを発生する3.6L 、V6エンジンを搭載した5ドアのエントリーグレードのアンリミテッドスポーツ。
続いては約101台の上級グレード、アンリミテッドサハラ。そして約16台の3ドアのサハラとなっている。
旧型ラングラーの中古車は圧倒的に利便性の高い5ドアのアンリミテッドが中心だ。価格帯は約125万~約798万円で、高価格帯には最もハードなモデル、ルビコンやカスタマイズ済の中古車が多く並んでいる。
新型の中古車のタマ数は増加傾向
いっぽう、2018年に登場した現行型ラングラーの中古車の流通台数は3カ月前の約85台から現在は98台へと増加傾向となっている。
流通している中古車の平均走行距離は3カ月前の約1000kmから約2000kmへと延びているものの、平均価格は約582万円から約587万円へとわずかに値上がり傾向となっている。
現行モデルの平均価格を1年スパンで見てみると、2019年11月当時は約570万円で、その後は値落ちが進み2020年5月には当面の底値となる約530万円を記録した。しかし、その後中古車相場は反発し一気に現在の約587万円まで上昇してしまった。
現行型、旧型ともに4月から5月ちょうど緊急事態宣言が発令され、ユーザーの動きが鈍くなっていた時が狙い目となっていたのだ。
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