2020年10月の軽自動車販売台数ランキングの乗用車部門を見てみると、第1位のホンダ「N-BOX」をはじめ、2位のダイハツ「タント」そして3位のスズキ「スペーシア」といわゆる軽スーパーハイトワゴン勢が独占。やや遅れを取った日産「ルークス」でも6位と軽スーパーハイトワゴンが現在の軽自動車の主力モデルになっていることがこの数字から見て取れる。
現行モデルは2017年8月のN-BOXを皮切りに、同年12月のスペーシア。2019年7月のタントそして、2020年2月の日産「ルークス」/三菱「eKスペース・X(クロス)」で出揃った形だ。まもなく登場してから最も時間の経ったN-BOXがマイナーチェンジを予定しているようだが、この勢力図は変わることはないだろう。
現行型軽スーパーハイトワゴンのなかでは、最後発モデルとなったルークス/ eKスペース・Xだが、世代交代となるフルモデルチェンジを実施してからまもなく10カ月を迎えようとしている。
フルモデルチェンジは中古車相場に最も大きなイベント。そこで今回は世代交代して、旧型となった先代の日産「デイズルークス」/三菱「eKスペース」の最新の中古車事情について紹介しよう。
文/萩原文博
写真/NISSAN、編集部
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■女性やお子さんにやさしい装備充実の軽スーパーハイトワゴン
先代の「デイズルークス/eKスペース」は日産と三菱との合弁会社NMKVが商品企画・開発を行った軽自動車の第2弾、として2014年2月より販売開始された。デイズルークス、eKスペースともに標準車とエアロパーツを装着して押し出し感を強めたモデルの2タイプを用意し、標準車がデイズルークス/eKスペース。エアロモデルはデイズルークスハイウェイスター/eKスペースカスタムというネーミングが与えられている。
搭載されているエンジンは直3DOHCと直3ターボの2種類で、トランスミッションは全車CVTが組み合わされている。アイドリングストップ機構や減速エネルギーによって発電・充電した電気を有効利用でき、エンジンによる発電の負担を抑制するバッテリーアシストシステムを搭載することで、JC08モード燃費は26.0km/L(FF車)を実現した。
子育てママをメインターゲットとしており、紫外線を99%カットするUVカット断熱グリーンガラスをはじめ、リアシーリングファン、ロールブラインド、そして駐車時に役立つアラウンドビューモニターなど女性やお子さんに優しい装備が充実しているのが特徴だ。2016年にマイナーチェンジを行い内外装の変更にくわえて、最上級グレードのターボ車には当時軽自動車としては珍しいクルーズコントロールを標準装備とした。
また一部グレードを除いて、リアシーリングファンに軽自動車で初採用となる「ナノイー」を搭載、セーレンが開発した「イノドールクイック瞬感消臭」を採用したスピード消臭シートを標準装備するなど車内環境の清潔さにこだわっている。
2018年の一部改良では運転支援システムに採用していたデバイスをレーザーレーダー式からカメラ方式に変更し、機能が充実したうえ性能も向上している。それでは、先代のデイズルークス/eKスペースの最新の中古車相場を見てみよう。
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