新型登場ラッシュで価格急落!! レクサスIS LS GS 中古車市場に大波乱!

 レクサスの看板車種であるセダンが激動の時期を迎えている。GSが2020年8月に生産終了となり、続いてISの大がかりなビッグマイナーチェンジモデルが11月5日に発売され、LSも11月19日にビッグマイナーチェンジモデルが発売された。

 生産終了やビッグマイナーチェンジが行われると、中古車相場の値が大きく動くことが予想される。GSは生産終了で値が上がったのか、ISやLSは新型が出たことで買いやすくなったのか?

 レクサスIS、LS、そしてGSの中古車は今、狙い目なのか、中古車事情に詳しい萩原文博氏が解説する。


文/萩原文博
写真/ベストカー編集部 ベストカーweb編集部 トヨタ

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レクサスセダンの中古車相場は下がったのか?

 27、73、413。この3つの数字が表すものは一体何か。それはレクサスセダンの2020年9月の新車販売台数だ。ISが27台、LSは73台、そして最も売れているESが413台となっている。3台合わせても513台。

 これは同じブランドのSUV、RXの749台にもおよばない販売台数に留まっており、レクサスブランドの主力はSUVに移っているのがわかる。

 しかし、2020年11月5日にISがフルモデルチェンジに匹敵するビッグマイナーチェンジを行い、フラッグシップセダンのLSも11月19日にマイナーチェンジがが行われたため、これが新車販売の起爆剤となるのは間違いない。

 マイナーチェンジを行うことで、俄然注目が集まるのが従来モデルの中古車だ。そこで今回はレクサスセダンで現在販売されているLS、ISに加えて、2020年8月に生産終了したGSの3モデルの中古車事情について紹介する。

 はたしてマイナーチェンジや絶版モデルとなったことでどのような動きとなっているのだろうか。

レクサスIS:マイナーチェンジ前に高年式車が多く流通し値上がり傾向に

2013年5月に登場したレクサスIS。ボディサイズは全長4665×全幅1810×全高1430mm
2016年10月のマイナーチェンジでヘッドランプやバンパーのデザインを変更したほか、スピンドルグリルはグリル下部をより大きく広げた

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 まずは、2020年11月にマイナーチェンジを行ったばかりのISから。日本市場において2代目となる現行型ISは2013年5月に登場。

 搭載されているパワートレインは従来型から受け継いだ3.5L&2.5L、V6に加えて、2.5L、直4エンジンのハイブリッドシステムだ。

 さらに2015年7月に2L、直4ターボを追加した。2016年10月のマイナーチェンジで、2.5L、V6エンジンが廃止となる一方、予防安全パッケージの「レクサスセーフティシステム+」が全車に標準装備されるなど安全性が向上している。

 そして2020年11月5日に2度目のマイナーチェンジを実施。内外装だけでなく、ボディの骨格から改良が加えられ、パワートレインも改善されている。

2020年11月5日にはフルモデルチェンジかと思うほどの大がかりなビッグマイナーチェンジが行われた

 また、一部グレードのショックアブソーバーにはオイル流路に非着座式のバルブを設けて微小な動きに対しても流路抵抗による減衰力を発生させる「スウィングバルブショックアブソーバー」が採用されるなど走行性能が向上している。

 加えて、予防安全パッケージの「レクサスセーフティシステム+」にも改良が加えられ、衝突被害軽減ブレーキの「プリクラッシュセーフティ」は交差点右折時に前方から来る対向直進車、右左折時に前方からくる横断歩行者にも検知が可能となっている。

 現在、レクサスISの中古車の流通台数は約380台。3ヵ月前は約400台流通していたのだが、2020年10月上旬に約325台まで減少。その後徐々に増加している状況だ。マイナーチェンジの情報を聞きつけて、ここぞとばかりISの中古を買いに走ったためだと思われる。

 流通している中古車の平均走行距離は多少の上げ下げはあるものの、約3.9万km付近をキープしている。

 そして平均価格は3ヵ月前の約260万円から右肩上がりで上昇し、現在は約279万円まで上昇。

 これは、マイナーチェンジを控えて、走行距離の少ない高額な中古車が市場に出回り、平均価格の上昇につながったと考えられる。

 3ヵ月という短期的には値上がり傾向となっているISの平均価格だが、1年という長いスパンで見てみると、1年前の2019年12月の時点は約303万円だった。

 その後順調に値落ちが進み2020年7月に最安値となる約256万円となった。その後はジワジワと値上がり傾向となり、約279万円と乱高下。

 現行型ISの中古車の価格帯は約118万〜約520万円と非常に幅広い。また年式による流通台数の分布を見てみると、最も多いのがデビューイヤーの2013年の144台。

 次いで2014年の67台。そしてマイナーチェンジを行った後の2017年の56台が続いている。しかし翌年の2018年は19台と高年式車は数少ないのが実状だ。

 中古車のグレード分布を見てみる。最も多いのがハイブリッド車のIS300h Fスポーツの約102台で、価格帯は約133万〜約498万円。

 続いて300hバージョンLが約84台で続く。価格帯は、約159万〜約498万円とFスポーツとほぼ同じ水準となっている。すでにこの2グレードで約48.6%を占めている。

 3番目に多いのがハイブリッドの標準車、300hと上位を独占。価格帯は約117万〜約398万円で上位2グレードより割安となっている。

 元々新車価格に差があるので、レクサスISの中古車でオススメなのはバージョンLだ。Fスポーツと比べても走行距離が延びていないのも狙い目といえる。

 走行距離の少ない高年式が中古車市場に流入してきているため、平均価格が上昇しているが、もう数カ月経って落ち着いてくれば、中古車相場は下落していくだろう。その時が狙い目だ!

レクサスLS:約1年で100万円、大きな値落ち幅を記録

こちらがマイナーチェンジ前のLS。「Z」のようなランプユニットが特徴的。かなりアグレッシブなデザインだ。ボディサイズは全長5235×全幅1900×全高1450mm
マイナーチェンジしたLS。フロントバンパーコーナー部に縦基調のキャラクターラインが配置された。ヘッドランプは新意匠の小型3眼ランプユニットとL字クリアランスランプの下に「ブレードスキャン」アダプティブハイビームシステム(AHS)を搭載

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 続いては、2020年11月19日にマイナーチェンジが行われたフラッグシップモデルのLSだ。

 日本市場において2代目となる現行型LSは2017年10月に登場。LS500は12月より販売開始された。

 搭載するパワートレインは500hが3.5L、V6エンジンのハイブリッド。そしてLS500は3.5L、V6ツインターボエンジンとなっている。

 安全装備では、国内最高峰の安全性を誇る高度な衝突回避支援と高度運転支援を実現したレクサスセーフティシステム+AをIパッケージ以上に標準装備。

 なかでも「レクサス・コドライブ」はレーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシストの基本機能に、レーンチェンジアシストを加えた3機能を連携。

 高速道路や自動車専用道においてドライバーの運転意図と調和した操舵支援や、レーンチェンジの運転支援を実現し、自動運転につながる高度な運転支援システムとなっている。

 現行型LSの中古車の流通台数は約180台。3ヵ月前の約170台から小幅な上げ下げを繰り返しながら、10月中旬以降から中古車流通台数は増加傾向となっている。

 流通している中古車の平均走行距離は約1.5万kmだった3ヵ月前から現在は約1.8万kmと延びている。

 しかし、平均価格は3ヵ月前の約930万円から現在は約945万円へと若干値上がりしている。

 LSの平均価格の動きを1年スパンで見てみると、1年前の2019年12月時点の平均価格は約1042万円。

 その後順調に値落ちが進み、2020年7月に当面の底値となる約912万円を付けた。その後は緩やかな値上がりに転じて、現在の約945万円まで値を戻している。しかし、LSの平均価格はこの1年で約100万円の値落ちとなっているのだ。

 現行型LSの中古車の価格帯は約658万〜約1485万円。ちょうど車検サイクルを迎えた2017年式、走行距離3.2万kmのLS Iパッケージが約700万円というプライスが付いている。

 新車価格が1243万2000円なので、3年落ちで残価率は約44%。大きな値落ち幅を記録している。これはかなり狙い目ではないだろうか。

 年式の分布は2018年式が110台と圧倒的で、次いで2017年式の58台。2019年や2020年式はかなり少なくなっている。

 グレード分布を見てみよう。最も多いのが500 Fスポーツの2WD車の約32台。価格帯は約770万〜約1230万円だ。続いてはハイブリッド車の500h Fスポーツの2WD車で約26台。価格帯は約809万〜約1350万円だ。

 スポーティなFスポーツが続いたが、3番目に多いのは約18台でラグジュアリー仕様の500hエグゼクティブ 4WD車。価格帯は約729万〜約1380万円となっている。やはりスポーティなFスポーツよりもラグジュアリー仕様のエグゼクティブのほうが値落ち幅は大きくなっている。

 そして800万円以下の中古車のグレードを見てみると、500 Iパッケージと500h Iパッケージ 4WDの2グレードが6台ずつでほかのグレードを圧倒している。

 現行型LSの中古車を割安な価格で手に入れたいのではあれば、600万円台中盤から700万円前後のIパッケージが狙い目。お買い得感たっぷりだ。

レクサスGS:ハイブリッドは最高値だが170万円前後から買えるのは魅力

2012年1月に登場したレクサスGSはメルセデスベンツEクラスやBMW5シリーズ対抗のミドルセダン。ボディサイズは全長4850×全幅1840×全高1455mm
2015年11月のマイナーチェンジでエクステリアではスピンドルグリルが採用され、フロントバンパー、リアコンビランプのデザインを一新

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 最後は2020年8月に生産終了となったGSだ。日本市場で2代目となるGSは2012年1月に登場。

 ガソリン車のGS350、GS250、GS300(GS200t)そしてハイブリッド車のGS450h、GS300hと多彩なパワートレインを搭載しているのが特徴だった。

 現在最終型GSのガソリン車の中古車の流通台数は約210台。3ヵ月前の約170台から右肩上がりで増えている。

 流通している中古車の平均走行距離は約5.5万kmだった3ヵ月前から現在は約5.9万kmまで延びている。

 この動きにリンクして、平均価格は約206万円だった3ヵ月前から現在は、約204万円へと小幅な値落ちとなった。

 GSの平均価格の推移も1年という長いスパンで見てみると、1年前の2019年12月に最高値の約225万円を記録。

 その後は値落ちとなり、2020年5月に最安値となる約200万円となった。その後は小幅な上げ下げを繰り返しながら、現在は値落ち傾向で最安値に近い約204万円となっている。

 GSハイブリッド車を見てみると、中古車の流通台数は約258台。3ヵ月前とはほぼ同じ水準だが、ピークだった10月中旬の約280台からは減少傾向となっている。平均走行距離は約5万kmだった3ヵ月前から、現在は約5.4万kmまで延びているものの、平均価格は3カ月前の約291万円から現在は約304万円まで値上がりしている。

 GSハイブリッド車の平均価格の推移を1年スパンで見てみると、2019年12月の平均価格は約285万円。

 その後、いったん2020年6月に最安値の約269万円を記録するが、その後は値上がり傾向となり、現在はこの1年間で最高値となっている。

 現在、最終型GSのガソリン車、ハイブリッド車を合わせた中古車の価格帯は約118万〜約645万円でガソリン車とハイブリッド車が見事にクロスオーバーしている。

 グレード分布を見てみると、最も流通台数が多いのが450h Fスポーツの約58台で、価格帯は約168万〜約645万円。

 これに続くのが約54台の300h Iパッケージ。価格帯は約170万〜約480万円。そして3番目は約41台の350 Iパッケージで価格帯は約120万〜約379万円となっている。

 ガソリン車とハイブリッド車の価格帯がクロスオーバーしているので、元々新車時価格の高いハイブリッド車にお得感が高くなっている。

 GSは生産終了で、ガソリン車は値落ち傾向にあり、ハイブリッドはこの1年間の最高値を記録した。

 いずれにしてもレクサスのミドルセダンであるGSが約170万円前後から買えるのは大いに魅力だ。

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