新車が最も売れる3月決算は間もなく。日本自動車販売協会連合会(自販連)のデータによると、新車販売台数で最も多いのは3月の69万1370台で、最も少ない4月の約2倍だ。では、中古車の買い時はいつなのか? をはじめ、中古車の購入時に気を付けたい5つのポイントを紹介する。
文:萩原文博/写真:編集部
3月決算期は中古車の『買い時』ではない!?
中古車の登録が最も多いのは3月の50万3327台、最も少ない8月の約1.7倍となっている(自販連データ)。結果として、新車・中古車問わず1年で最も販売台数が多くなるのは3月ということがわかった。
新車は車両本体価格があり、同じ車種、グレード、そしてボディカラーであれば同じ価格になる。しかし、中古車には定価がなくオートオークションのように需要と供給のバランスで決まるため、「相場」が形成される。例え、同じ年式の同じ車種であっても走行距離やボディカラー、オプション装備などで中古車の販売価格は変わってくるのだ。
先ほど、中古車は需要と供給のバランスで価格が決まると書いたが、3月は最大の需要期のため中古車を購入しようという人が多くなるタイミング。そうなると、供給すなわち販売店側は、購入する人が増えるため、わざわざ価格を下げる必要がない。すなわち、需要期の3月は価格面で見ると買いのタイミングではない。
ただし、販売店は3月の大需要期に向けて在庫を多く揃えているので、自分のほしい車が見つけやすいタイミングではある。
鍵握る「店選び」 中古車は買うことがゴールではない
2つ目のポイント、“中古車選びは店選び”を紹介しよう。
中古車はメーカー系販売店をはじめ特定の車種だけを扱う専門店、大規模なチェーン店など様々あり、特徴も異なる。メーカー系販売店は扱っている中古車のコンディションもよく、購入後の保証も充実していて、ビギナーでも安心して購入できるが、スポーツカーや人気の高い車などの品揃えは少ない。加えて、保証が充実していることもあり、価格は高めだ。
いっぽう、特定の車種だけを扱う専門店は、扱っている車種の知識も豊富で在庫も豊富な反面、扱っている中古車のコンディションは個体差が大きいことが多い。加えて保証もバラバラだ。
結論から言うと、自分がほしい車、そして購入後の保証などによって購入する中古車販売店がベストな選択になるのかを考えなくてはならない。それは中古車を購入したときがゴールではなく、スタートとなるからだ。
車は購入してから、メンテナンスや修理などを購入した販売店にお願いすることになる。すなわち、中古車は購入してから本当の付き合いが始まるのだ。したがって価格だけでなく、購入してから安心して付き合いができる販売店を選ぶほうがよい。
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