2017年9月に復活を遂げたシビックタイプR。2020年1月には東京オートサロン2020でシビックタイプRのマイナーチェンジが発表された。
しかしコロナウイルス感染症拡大の影響で発売は延期され、2020年10月9日にマイナーチェンジが行われ、国内200台限定発売となる「シビックタイプRリミテッドエディション」が11月30日に発売された。
2020年11月23日には、最後のリミテッドエディション10台を抽選販売とするホンダ公式YouTubeのライブ配信によって行われたオンライン抽選会では、シリアルナンバー1番~10番車両の商談権に当選した10名が発表された。
2021年1月下旬現在、限定車のリミテッドエディションだけでなく、ノーマルのタイプRも新車で買えない。公式ホームページには「ご好評につき、予定していた販売台数が全て終了致しました」と掲載されている。
では、次期シビックタイプRがどうなるのかだが、最新情報では、2L、直4ターボエンジンに、2つのモーターを後輪に組み合わせた4WDになる可能性が高いと言われており、発売は2022年12月を予定しているという。つまり、現行モデルがFF最後のモデルとなるというのだ。
そこで、現行シビックタイプRは将来的に値が上がっていくのか? 現在の中古車相場はどうなのか、中古車事情に詳しい萩原文博氏が解説する。
文/萩原文博、写真/ベストカー編集部、ベストカーweb編集部、ホンダ
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■2017年9月にデビューしたシビックタイプR
現行型シビックタイプRは2017年9月に登場。従来のシビックタイプRはベースとなるシビックのウエイトを削り、足回りを固め、エンジン性能を磨き上げることで、「速さ」を手に入れる。という手法をとってきた。
しかし、現行型シビックタイプRでは開発当初よりタイプRを見据えて、プラットフォームを新開発。ねじり剛性の向上をはじめ、ボディの軽量化、低重心化、トレッドの拡大など優れた走行安定性が追求されている。
さらに、圧倒的なスタビリティを実現するためリアにマルチリンク式サスペンションを採用したほか、アダプティブ・ダンパー・システムなどの制御進化によって運動性能を大幅に向上させた。
パワートレインは先代モデルからさらに進化したシビックタイプR専用の2L、直4VTECターボエンジンは最高出力320ps、最大トルク400Nmを発生。組み合わされるトランスミッションは、減速操作に合わせてエンジン回転数が自動で調整されるレブマチックシステムを搭載した6速MT。
これにより、ヒール&トゥを行う必要がなくなり、よりステアリングやブレーキングに集中できる運転が可能となった(ドライバーの好みに応じてシステムオフも可能)。
さらにダンパーをはじめ、ステアリング、エンジンのスロットルなどの制御デバイスを変更できるドライビングモードを採用。コンフォート、スポーツ、+Rの3種類から走行シーンに合わせて選ぶことができ、ストリートからサーキットまで高いパフォーマンスを発揮する。
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