■2020年10月のマイナーチェンジでさらに進化!
そして2020年10月のマイナーチェンジでは、サーキット性能の進化、ダイレクト感の進化、ドライビング空間の進化という3つのポイントを中心に改良が行われている。
まずサーキットの進化では、フロントグリルの開口面積を従来のモデルから拡大し、冷却性能の向上と、フロントバンパーエアスポイラーの形状変更などによりダウンフォースレベルを向上させた。また、2ピースフローティングディスクブレーキを採用することで、サーキット走行時のブレーキフィールを向上。
これにより、安定したブレーキフィールを実現するとともに、バネ下の重量低減にも貢献している。
そして、ダイレクト感の進化では、アダプティブ・ダンパー・システム制御や、サスペンションブッシュ・ボールジョイントなどのきめ細やかなサスペンションのアップデートを行い、ドライビング空間の進化では、ステアリングの表皮にアルカンターラを採用。
握りの質感とフィット感を向上させ、車両の挙動をよりダイレクトに感じられるように変更された。
また、シビック200台限定で販売されたシビックタイプRリミテッドエディションは、専用色のサンライトイエローIIを纏い、専用のBBS社製鍛造アルミホイールを採用し、バネ下重量の軽量化を施した。
同時にハイグリップタイヤのミシュランパイロットスポーツカップ2を装着し、アダプティブ・ダンパー・システムとEPS(電動パワーステアリング)を専用セッティングとしている。
■現行シビックタイプRの中古車流通台数43台のうち、42台が前期型
それでは、現行型シビックタイプRの中古車事情について迫ってみる。現行型シビックタイプRの中古車の流通台数は43台。そのうち42台が前期型で、1台だけ後期型が流通している。しかし後期型は価格応談となっている。
現行型シビックタイプRの中古車の平均価格は約462.5万円で、後期型のタイプRの新車価格が475万2000円なので、ほとんど値落ちしていない状況だ。流通している中古車の平均価格の推移を見ても、3カ月前の2020年10月の時点から現在までほぼ値動きがなく横這いとなっている。
中古車の価格帯を見てみると約399万~約539万円となっており、現在のところではプレミアム価格といえるほどではないが、販売台数終了というアナウンスの影響でリミテッドエディションはもちろん、標準車も値落ちがさらに鈍くなり、値上がりになる可能性が高まったといえるだろう。
流通している中古車のグレード構成はすべて標準車で、サンライトイエローIIを纏った限定200台のリミテッドエディションは流通していない。ボディカラーはクリスタルブラックパールが8台、フレームレッドが3台。
そのほかはすべてチャンピオンシップホワイトとなっており、ブリリアントスポーティブルーメタリックは流通していない。
中古車相場を年式別に見てみると、2017年式は約10台流通していて、価格帯は約399万~約470万円。2018年式は18台流通していて、約410万~約530万円。そして2019年式は約14台で価格帯は約458万~約539万円と年式が古いほうが安くなっている。
現行型シビックタイプRの中古車の平均走行距離は約1.5万kmだが、最も走行距離が延びているものが走行距離4.2万km。しかもディーラー系販売店が取り扱っているので、保証がついて車両本体価格約426万円はお得感が高い。
この中古車のほかにも12台、ディーラー系販売店が扱っており、なかには走行距離551kmという中古車もあった。
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