栄光よもう一度! 日産901運動で生まれた名車たちの現在地

■初代P10プリメーラ

P10型プリメーラ(1990年~1995年)。写真はプリメーラ 2.0Te
P10型プリメーラ(1990年~1995年)。写真はプリメーラ 2.0Te

P10型プリメーラの中古車情報はこちら!

 901運動によって生まれた日産車は1989年の国産車のヴィンテージイヤーを迎える前から市場に出回り話題となった。1988年登場のS13型シルビアはデートカー、プレリュードの牙城を崩し、同じ年に登場した初代シーマはバブルの追い風に乗り「シーマ現象」と呼ばれるほどの社会現象にまでなったのだ。

 そこで、今回は901運動によって生まれた日産の名車たちが現在どのような中古車相場となっているのかを紹介していきたい。

 まず、紹介するのはR35型GT-Rの開発担当者を務めた水野和敏氏も関わっていた初代プリメーラだ。初代P10(ピーテン)型プリメーラは1990年2月に登場したFFの駆動方式を採用した4ドアセダンだ。

 フロントサスペンションにマルチリンク式を採用し、高いハンドリング性能は当時欧州車を超えたといわれるほどだった。また、FFのレイアウトを活かした広い室内、大容量トランクといった正統派セダンにふさわしい全方位の性能を発揮したモデルだった。

 現在初代プリメーラの中古車は約5台流通していて、中古車の価格帯は約40万~約199万円。

 中古車は搭載しているトランスミッションによって50万円以下がAT車、50万円以上がMT車とはっきりと分かれている。

 最高値の中古車は1994年に販売されたオーテックバージョンのMT車。当時の全日本ツーリングカー選手権参戦を記念して作られた特別仕様車だが、オーテック車の人気の高さが窺える。

1994年の全日本GT選手権(JTCC)のエントリーを記念して1994年1月に発売されたプリメーラオーテックバージョン。30psアップした180psのSR20DEチューンドエンジンをはじめ、専用サスペンション、専用グリルやスポイラー、205/50Rタイヤを装着
1994年の全日本GT選手権(JTCC)のエントリーを記念して1994年1月に発売されたプリメーラオーテックバージョン。30psアップした180psのSR20DEチューンドエンジンをはじめ、専用サスペンション、専用グリルやスポイラー、205/50Rタイヤを装着

■4代目N14型パルサー

4代目パルサーに設定された、WRC参戦を前提に開発されたパルサーGTI-R。2L、直4DOHC 16バルブターボエンジンは230ps/29.0kgmを発揮。ブルーバードに積まれ評価を得たフルタイム4WDシステム、「ATTESA」ビスカス式LSDを備える
4代目パルサーに設定された、WRC参戦を前提に開発されたパルサーGTI-R。2L、直4DOHC 16バルブターボエンジンは230ps/29.0kgmを発揮。ブルーバードに積まれ評価を得たフルタイム4WDシステム、「ATTESA」ビスカス式LSDを備える

N14型パルサーの中古車情報はこちら!

 続いてはFF車つながりで、1990年8月に登場した4代目となるN14型のパルサーだ。このパルサーで圧倒的な人気を誇ったのが最高出力230psを発生する2L直列4気筒ターボ+4WDのGTI-Rだ。

 年間生産台数5000台以上の量産モデルで戦う「グループA」規定でのWRC(世界ラリー選手権)への参戦車として開発された。1991年からワークス参戦するものの、1992年のスウェーデンラリーの総合3位を最高位にこのシーズンで撤退となった悲劇のモデルだ。

 大型インタークーラーを収めた巨大なバルジと巨大なリアスポイラーが圧倒的な存在感を醸し出すが、走りは非常にトリッキーだった。

 4代目パルサーの中古車の流通台数は約5台で、そのうち4台がGTI-Rとなっている。

 中古車価格帯は約77万~約260万円で、GTI-Rの最安値は約169万円となっている。荒々しい2Lターボ+4WD車を味わうのも最後のチャンスとなっている。

パルサーGTI-R Gr. Aラリー仕様車<br>
パルサーGTI-R Gr. Aラリー仕様車

■2代目K11型マーチ

K11型マーチ(1992年〜2002年)。写真はマーチ3ドア 1300A
K11型マーチ(1992年〜2002年)。写真はマーチ3ドア 1300A

K11型マーチの中古車情報はこちら!

 そして901運動で生まれた名車のなかで最後のFF車として紹介するのが1992年に登場したK11型2代目マーチだ。

 丸みのあるラインで形成されたふくよかな2BOXのボディデザインは、コンパクトなボディに上品さと温かさを感じる。

 ボディは3ドアと5ドアを用意し、初代同様10年というロングセラーモデルとなった。

 搭載するエンジンは1Lと1.3Lだが、トランスミッションはMT、ATに加えてCVTをいち早く搭載するなど先進的だった。

 アウトストラーダと呼ばれるスポーティモデルも用意し、日本だけでなく、海外でも高く評価され、1992~1993 日本カー・オブ・ザイヤーを受賞したモデルだった。

 現在2代目マーチの中古車の流通台数は約27台。価格帯は約4万~約158万円と幅広くなっている。標準モデルも流通しているが、オーテックジャパンが手がけたボレロやルンバをはじめとしたカスタマイズカーの中古車が流通しているのが特徴だ。

 レトロ感溢れる外観デザインによりクラシックカーのような雰囲気が漂う個性派コンパクトカーに仕上がっているので、逆に旧いクルマに見えないタイムレスなクルマといえる。

次ページは : ■5代目S13型シルビア

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

デリカD:5が遂にフルモデルチェンジ! 快進撃続ける三菱が送り出す、ニューモデルの姿に迫る!【ベストカー7月10日号】

デリカD:5が遂にフルモデルチェンジ! 快進撃続ける三菱が送り出す、ニューモデルの姿に迫る!【ベストカー7月10日号】

三菱デリカにニューモデル、現る!? 未来のための新エンジン。AT対MT対決など、今号もクルマ界の隅々まで網羅します