搭載するエンジンによって収める税金が決まる自動車税。乗用車の場合、1.5L以下は年額3万4500円。1.5L超〜2L以下は3万9500円となっている。
GRヤリスのように走りに磨きを掛けたホットハッチには1.6Lエンジンが搭載されているが、わずか100cc大きいだけで、2Lエンジンと同じ3万9500円の自動車税が課税されるのだ。
しかし、1.5Lエンジンと“テンロク”と呼ばれる1.6Lエンジンではこの5000円の自動車税よりも大きな違いがあるのだ。かつて人気のあったグループAカテゴリーレースの最も小さな排気量の「3クラス」は搭載するエンジン排気量は1.6L以下というレギュレーションだった。
そのほか耐久レースやラリーなども1600ccがクラスの最大排気量という区分けになっているのだ。この結果、“テンロク”と呼ばれた1.6Lエンジンは、レースに勝つために開発されたスペシャルエンジンという色合いが強いのだ。
そこで、今回は1980年代後半から90年代前半に若者が熱狂したテンロクスポーツカーの中古車相場の現在を追った。
文/萩原文博、写真/トヨタ、ホンダ、三菱
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