■泥沼にハマるフェラーリはコレ!
ではまいろう。まずはフェラーリ編。中古フェラーリというとF355が一番人気だが、昨今は大人気のため相場が大上昇し、安いモノでも1200万円ぐらい、コンディション良好な個体は1000万円台の後半である。
そのため「F355はちょっと難しいな……」と考えた際に、脳内にさんぜんと輝くのが360モデナの格安物件だ。
F355は底値でも約1200万円だが、360モデナの底値系物件(6MTではなくF1マチックのやつ)は約700万円。もちろん700万円というのも大金だが、「……もしかしたら工面できるかも?」とリアリティを感じさせる金額ではある。
だがそこで感じるリアリティこそが、泥沼への一丁目一番地だ。もちろん中古車というのは新車と違って「絶対にこうなる!」という断言はできないものだが、700万円付近の360モデナF1を購入した後は、おおむね下記のような泥沼が待っている可能性が高いだろう。
■安っ! と思わず飛びつきそうなフェラーリ360モデナF1が待ち受ける泥沼
●納車後、秒殺でF1マチックが逝く。
●その修理代に約60万円がかかる。
●さらに、未交換だったタイミングベルトの交換も必要になる。
●その交換代金見積もりもかなりの額となる。
●その他モロモロの不具合も出る。
●嫌気が差し、早々の売却を決意する。
●だが粗悪な個体であるため、業者は二束三文でしか引き取ってくれない。
●長期ローンで購入していた場合、けっこうな額の残債だけが残る。
……あまり考えたくもないシナリオだが、これが底値系360モデナF1の現実に近い。
F355などと比べれば比較的手ごろな相場であるフェラーリ360モデナに魅力を覚えた場合は、MTでもF1でも「おおむね1000万円以上」をひとつの目安としながら、じっくり検討するべきなのである。
またそのほかのフェラーリ各モデルにおいては下記の泥沼に注意を払い、「底値系には手を出さない!」という必勝の信念を持ちながら探していただきたい。
フェラーリF355 F1クーペの中古車情報はこちら!
フェラーリF355 F1スパイダーの中古車情報はこちら!
●F355 F1の泥沼
→F1マチックのECUが壊れると、ほぼ修理不能。そしてF1マチックのECU以外の部分もいろいろ大変に。F355 F1自体をお勧めしないが、買うなら「1100万円以上」を目安に。
●456GTの泥沼
→故障に次ぐ故障で「不具合の総合商社」状態に。買わぬが吉。
●FRのフェラーリ全般の泥沼
→コンディションについては一概には言えないが、全般的にリセール相場が低いため、ローンで買った場合は残債が残りがち。お金持ち以外は買わぬが吉。
コメント
コメントの使い方ただ単に清水さんの買った348が事故車の修理ミス品だった、だけだと思います。
それを貶めて騒ぎたてたから348は安いのです。
ちなみにテスタロッサはNSXを持ち上げる為に落とされたクルマです。初期型のタイミングベルト不良品なんて今時に何処にもありません。整備不良の安い車両はあるけど
996の水冷エンジンは絶対買うな!です。
ターボも含め不幸になります。
空冷の996GT3は良いのです。