■タントは売れ筋グレードのセレクションXをはじめ多数ヒット
そして最後が軽スーパーハイトワゴンのパイオニアであるダイハツタント。4代目となる現行型タントは2019年7月に登場した。DNGAと呼ばれるダイハツの新しいクルマ作りの考え方が導入され、従来モデルに比べて質感が向上したのが特長。
また、タントの特長である「ミラクルオープンドア」の利便性をさらに向上させるために、運転席にロングスライド機構を追加するなど、ミラクルオープンドアをすべての乗員の乗降口にするという新しい提案を行っている。
モデル体系は標準車のタントとタントカスタムの2種類。スマートアシストと呼ばれる運転支援システムを搭載し、ターボ車には高速道路での追従走行が可能なアダプティブクルーズコントロールを採用している。2020年12月一部改良が行われて、運転支援システムの機能が強化された。
今回取り上げた3モデルのなかで最もフレッシュなタントだが、2020年~2021年式、走行距離500km以下という「おろしたて中古車」は約1350台流通している。デビューイヤーの2019年式のおろしたて中古車も約740台あり、かなり豊富だ。
価格帯は約100万~約213万円とほかの2モデルとほぼ同じ水準となっている。
グレード構成を見てみると、2019年12月に設定された「セレクションシリーズ」が中心となっている。これはベースグレードにパックオプションの「コンフォータブルパック」など標準装備された充実した装備ながら割安感のあるモデル。
最も多いグレードが標準車タントのXセレクションで、次いで、タントカスタムXセレクション、そしてパワフルなターボエンジンを搭載したRSセレクションが続いている。
■結論:グレードの選択肢が豊富なスペーシアがおすすめ
こうして軽スーパーハイトワゴンの三強でおろしたて中古車の状況を見てみると、流通台数が最も多く、モデルのバリエーションが多彩なのがスペーシア。一部改良で運転支援システム、ホンダセンシングの機能を強化したモデルが多いN-BOX。
そしてパワフルなターボエンジン搭載車の流通台数も多いタントと特色が分かれている。
これらを踏まえて、人気の軽スーパーワゴンのおろしたて中古車で最も狙い目といえるのはスペーシアとしたい。その理由はまず、この3車種のなかでマイルドハイブリッドを搭載して燃費性能が優れているから。
そして何といっても流通台数の豊富さだ。これだけ流通台数があれば自分のほしいボディカラーやグレードなども見つけやすい。3モデルともに価格帯はそれほど変わらないので、今回は自分の好みに合ったグレードの見つけやすさということでスペーシアをオススメとしたい。
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