現行型ハイエースの中古車市場でなぜ低走行車が増加??

■流通する中古車も非常に豊富なうえ、年式も新旧さまざま

 現在、現行型ハイエースバンの中古車の流通台数は約3570台と非常に豊富だ。

 流通台数の多い年式を見てみると、2021年式が約680台と最も多く、次いで2015年式の約395台。そして、2016年式の約339台と続く。ハイエースの人気の凄さも中古車の流通している分布からもわかる。さすがに2007年以前の中古車は約340台と少なくなっているが、最も流通台数の少ない2010年式でも約117台で、すべての年式で100台以上の中古車が流通しているのだ。

ボディのバリエーションも充実。4ナンバーサイズのバンから、11人乗りのワゴン、コミューターまで用途に合わせて選択可能。新車も売れているだけに中古車でも同様の選択が可能だ
ボディのバリエーションも充実。4ナンバーサイズのバンから、11人乗りのワゴン、コミューターまで用途に合わせて選択可能。新車も売れているだけに中古車でも同様の選択が可能だ

 中古車の流通台数の分布を見ると、2021年式を除けば、マイナーチェンジや一部改良を行った直後の年式の中古車が多いのが特徴だ。一方、2021年式は走行距離500km以下というおろしたて中古車がほとんど。

 グレードでは、2018年8月から販売されている特別仕様車の「スーパーGL “DARK PRIME II”」がその多くを占めている。最も多いのが「2.8L DTロングボディ」の約190台。続いて「2.8L DTロングボディ4WD」の約170台。そして2.0ロングボディの約140台となっている。こういったおろしたて中古車の価格帯は約200万〜約766万円で高価格帯はキャンプンカー仕様などのカスタムカーだ。

●ベストカーWEB厳選!! 仕事グルマだけじゃない魅力『現行型ハイエース』の最新中古車情報

 話を現行型ハイエース全体に戻そう。中古車の価格帯は約46万〜約880万円と幅広い。ビジネスモデルらしく、低価格車は走行距離が約30万kmという中古車もゴロゴロしている。今回狙いを絞った2014年式以降の価格帯は約69万〜約880万円。中古車の流通台数は約2350台となっている。平均価格は約249.6万円で、1年程前は約227万円だったので、この値上がりはおろしたて中古車の増加によるものと考えられる。

 流通しているグレード構成もこのおろしたて中古車の影響が大きく、「2.8DTスーパーGL “DARK PRIME II”ロングボディ」が約300台、「2.8DTスーパーGL “DARK PRIME II”ロングボディ4WD」が約205台。そして、「2.0スーパーGL “DARK PRIME II”ロングボディ」が約180台と上位を占めている。このモデルはLEDヘッドランプをはじめ、運転支援システムの「トヨタセーフティセンス」。さらにスマートエントリー&スタートシステムなど快適装備が充実している。

最近の改良モデルでは、トヨタセーフティセンスやデジタルインナーミラーも標準装着され、安全装備も抜かりはない。中古車を選ぶ際にも、安全装備が充実したモデルを選ぶほうが無難か
最近の改良モデルでは、トヨタセーフティセンスやデジタルインナーミラーも標準装着され、安全装備も抜かりはない。中古車を選ぶ際にも、安全装備が充実したモデルを選ぶほうが無難か

 これから長いパートナーをむかえるのであれば、安全装備が充実したモデルを選んだほうが長い目で見ればメリットが大きい。

【画像ギャラリー】日本の王道バン「ハイエース」写真集

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

ベストカー12.26号 価格590円 (税込み)  あの「ジャパンモビリティショー2025…