■MINIの顔ともいえる3ドア/5ドアハッチバック
まずはスタンダードなハッチバックMINIから。
2014年に登場した3代目となる現行モデルは3ドアの加えて、利便性を高めた5ドアを追加したMINI。初代モデルは2002年〜2007年。そして2007年〜2014年まで2代目となる旧型モデルが販売された。100万円以下で購入できるハッチバックMINIの中古車は約1010台と圧倒的な流通台数を誇る。初代モデルが約381台。旧型モデル約613台。そして現行モデルも約19台流通している。
現行型MINIのうち、11台が3ドアそして8台が5ドア車となっている。
グレードは1.2L直3ターボエンジンを搭載した「ONE」が最も多いが、クーパーやパワフルな2L直4ターボエンジンを搭載したクーパーSも選べる。
残念ながら、ディーゼル車はまだ流通していない。
2代目MINI(2007年~2014年)の中古車情報はこちら!
ハッチバックMINIの中古車で中心となるのが、2007年〜2014年に販売された2代目の旧型モデルだ。中古車の流通台数も約610台とBMW MINIの中古車の中で断トツの台数となっている。
2代目のハッチバックMINIは2007年に登場。従来モデルより全長は長くなっているものの、外観上はほとんどわからない。
搭載されているエンジンはBMWグループが新開発した1.6L直4自然吸気エンジンをクーパーに搭載。最上級モデルのクーパーSには最高出力175psを発生する1.6L直4ターボエンジンを採用している。
また、遅れて登場したエントリーグレードの「ONE」には1.4L直4自然吸気エンジンを搭載している。
2代目MINIのグレード構成を見ると、特別仕様車を含んだクーパー系が半数以上を占め、次いで、クーパーS系。そしてエントリーグレードのONEとなっている。
また、すでに50万円以下に価格帯を絞っても2代目MINは約213台もヒットする。
流通台数の豊富さと価格面で最も魅力があるのは2代目MINIクーパーと言える。しかし新車時価格では差があるクーパーとクーパーSだが、中古車になると価格差が縮まるのが特徴。ターボエンジン搭載なので、前オーナーもメンテナンス歴が気になるところだが、しっかりと履歴が確認できるのであれば、クーパーSも選択肢にいれたい。
また100万円以下の中古車が約380台流通している初代モデルだが、2代目との価格差が縮まっていることもあり、あえて古い年式のモデルを狙う必要はないと言える。
■観音開きドアがトレードマークのクラブマン
続いて紹介するのは100万円以下で購入できる中古車が約282台と豊富なクラブマン。2015年に登場した現行モデルも1台だけ流通しているが、中古車の中心は2007年に登場した旧型クラブマンとなる。
旧型クラブマンは、英国で狩猟などに使われたシューティングブレークがルーツ。
2ドアモデルながら、後ろに猟銃や荷物を運ぶスペースを確保していたモーリス・ミニ・トラベラーや、オースチン・ミニ・カントリーマンのDNAを受け継いだ後継車と言える。3ドアハッチバックMINIよりも全長を240mm延長。その効果で足元のスペースが80mm拡大され、4人乗車が可能となっている。
リアゲートには左右外側に開く観音開きスプリットドアを装備。
そしてクラブマンの注目は車両右側に追加される独創的なクラブドアだ。フロントドアとは逆方向に開くため、リアシートへの乗り降りは非常にスムーズに行えるだけでなく、ドアの外側にドアハンドルがないので、スッキリとしたデザインとなっている。
搭載されるエンジンは2代目ハッチバックMINIと同様で、クーパーは1.6L直4自然吸気、クーパーSは1.6L直4ターボエンジンとなっている。グレード構成はクーパー系が約190台。クーパーS系が約85台とクーパー系が圧倒的に多い。
ハッチバックMINIと比べるとクーパー系とクーパーS系の価格差が大きく、クーパーならば50万円以下でも約63台も検索できる。年式の進んだ過給器付きエンジンはコンディション差が大きいことを考えると、旧型クラブマンの中古車はクーパー狙いが正解と言えそうだ。
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