2021年8月に発表された現行型ランドクルーザー。日本だけなく、世界各国で人気車となっており、2022年2月12日現在、これからオーダーしても納車まで約4年というアナウンスがホームページ上に掲載されている。
メルセデス・ベンツGクラスの3年を超える長期の納車待ちとなっている現行型ランドクルーザー。中古車ならば手に入るのだろうか。
そして、旧型となったランドクルーザー200の中古車相場は、現行型の納期が長くなっていることでどのように動いているのかをチェックした。
文、写真/萩原文博
【画像ギャラリー】ランドクルーザー200と300の詳細を画像で紹介(33枚)画像ギャラリー現行モデルの中古車の流通はなし!
北京オリンピックが開催されているが、現行型ランドクルーザーをこれからオーダーすると、納車されるのは約4年後。まさに2026年ミラノ・コルティナオリンピックが開催している頃となるので、気が遠くなるほど長期間となっている。
どうして、それほどまでに現行型ランドクルーザーは人気なのだろうか。やはりクルマの基礎にあたるプラットフォームにGA-Fプラットフォームを採用。伝統のラダーフレームを刷新し、車両重量を約200kgの軽量化を実現している。
新開発されたサスペンション形式はフロントにハイマウント・ダブルウィッシュボーン式、リアはトレーリングリンク車軸式を採用。特にリアサスペンションは、ショックアブソーバーの配置を最適化し、乗り心地と操縦安定性を向上させている。
搭載するエンジンは、最高出力415psを発生する3.5L V6ガソリンツインターボと最高出力309psを発生する3.3L V6ディーゼルツインターボを搭載。組み合わされるトランスミッションは10速ATだ。
ADASと呼ばれる先進の運転支援システムは充実し、トヨタ初の指紋認証スタートスイッチを採用するなど最先端のセキュリティーを採用している。
現行型ランドクルーザーで最も人気の高いグレードはガソリン車の最上級グレードZX 7人乗り。車両本体価格730万円のこのグレードが60%以上を占めていると言う。
これまで新車の納車が長期となれば、中古車としてオートオークションに流通していることが多かった。しかし現行型ランドクルーザーは予約する際に、転売禁止などが書かれた誓約書にサインしなければならない。そういった影響もあり、いわゆる転売行為はかなり少ない。
その効果もあり、大手中古車サイトで検索しても現行型ランドクルーザーは掲載されていない。しかし、事情通に聞いてみると、オートオークションには現行型ランドクルーザーは出展されているという。
台数はかなり少ないものの、ほとんどのクルマが車両本体価格の2倍で落札されているという。そして落札されたランドクルーザーのほとんどは、海外特にアフリカ方面へ輸出されているという。資金豊富な外国人が、日本のオークションで手に入れているという状況なのだ。
これだけ現行モデルが人気ならば、旧型となったランドクルーザー200の中古車相場も上がっているのだろうか。
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