■人気の2.5S Cパッケージなら、ほぼ購入した価格で売却できる!??
ビッグマイナーチェンジ後の2019年式アルファードの買取り価格を調べてみた。先ほど書いたように2.5L車は2.5G 4WDしかわからなかったが、残価率は約83.8%と非常に高い。
中古車では人気薄となっている3.5L車はエグゼクティブラウンジ2WDの約71.6%〜3.5SC 2WDの約86.4%。そしてハイブリッド車はエグゼクティブラウンジの約74.6%〜Sの約81.6%となっている。
3年落ちの3.5L車やハイブリッド車でもエアロ系のモデルは、80%を超える残価率を記録。人気の2.5L車中でもS Cパッケージならば、ほぼ購入した価格で売却できるのではないだろうか。
これを確かめるために、大手買取り店の実績で調べてみた。やはり、人気の2.5S Cパッケージが、約78.3%と多くを占めている。2019年式で走行距離は約1万2000km〜4万8000kmとかなり幅があるが、買取価格は約400万〜約480万円と3年落ちの中古車でも買取価格が新車価格を超える中古車もあった。
さらに、1年落ちの2021年式で調べてみると、走行距離は約3000km〜約2万kmと幅があるが、買取価格は約430万〜約470万円と新車価格とほとんど変わらない水準をキープしている。
■新車が出ると旧型の中古車相場が下がるがこの法則はアルファードに当てはまるか?
ただし、アルファードは2023年初頭にフルモデルチェンジを行い新型にスイッチすると言われている。フルモデルチェンジを行えば、旧型の中古車相場は下がるのが一般的だ。この法則がアルファードにも当てはまるのであろうか。
新型が登場して、中古車相場が下がるとアルファードのような人気車は、これまで手が届かなかったユーザーが買いに出るため、特に人気の高いグレードは安定傾向が続くはずだ。
そう考えると、中古車のアルファードを購入して、1年乗っても元が取れるかという質問の答えは、条件次第では取れる可能性はあるというのが結論だ。
その条件というのは、中古車で人気の高い2.5L車のS Cパッケージ2WDを購入すること。そして1年落ちと3年落ちの買取価格に差がないことから、プレミアム価格の付いた2022年式ではなく、1年落ちの2021年式もしくは、2年落ちの2020式を狙うことだ。
ボディカラーもパールホワイトかブラック。そして人気のナビゲーションやリアモニターなどの人気の高い装備が付いていれば、よりその確率は上がるだろう。
しかし、旧型で人気だったヴェルファイアが、現行型では人気が凋落したように、人気というのはいつまで続くかわからない。とはいえ、フラッグシップミニバンとして市場を独占しているアルファードの人気は、まだまだ盤石と言えるだろう。
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