現行型のオーダーストップがかかったアルファードとヴェルファイア。人気車ゆえの長納期でこれ以上注文を受け続けると、今後に響くとメーカーが判断した形になる。
もちろんオーダーストップの裏側にはアルファードとヴェルファイアのフルモデルチェンジが隠れていると見るのが自然だろう。最新のメーカーから発表されたスケジュールから、新型アルファード・ヴェルファイアの登場や、今後の動向を考えていきたい。
文/ジョー城ケ崎、写真/TOYOTA、ベストカー編集部
■納期長期化に対して苦渋の決断
アルファードとヴェルファイアが2022年6月末でオーダーストップとなったのは周知の事実だ。新車納期はガソリン車の短いもので7か月程度、ハイブリッドのMOPナビ付では1年以上を見込んでいた。
新車の登録台数は毎月のようにランキングトップ10に名を連ね、トヨタ販売店としては経営を助ける、販売の軸となっていたクルマだ。
モデル末期であったが、特にアルファードの注文は落ち着くどころか増え続け、生産が追いつかない状況が常態化した。この問題は後に控えるフルモデルチェンジに影響する。現在注文を受けているクルマの生産をすべて終えなければ、モデルチェンジを行うことは出来ないからだ。
2023年と言われるフルモデルチェンジへ向けて、約1年をかけた現行型の生産が続く。この生産がいつまで続くのかについて、新しい情報が飛び込んできた。
■生産完了の目途がついた! 切り替えタイミングは〇月
筆者の取材によって判明した、アルファードとヴェルファイアの現行型最終生産日は「2023年4月末」だ。この情報は2022年7月現在で、メーカーが販売店向けに発表しているものであり、ここから新型アル・ヴェルの登場時期も見えてくる。
スケジュール自体は、現在の生産ペースを維持した場合の生産完了時期を示したものだ。今後、部材の供給が滞る、電力需給ひっ迫等で工場が止まる、その他外的要因が発生した場合には、最終生産日自体も後ろ倒しになる可能性が高い。
こうした状況を踏まえ、新型アルファード・ヴェルファイアの登場時期は、2023年5月末から6月初旬となるだろう。なお、発表=発売となるかどうかは、まだわからない。
しかしながら、フルモデルチェンジの時期を、当初のメーカー想定時期よりも後ろにずらさないために行った、早めの現行型オーダーストップである。ここまで大規模な受注停止を行った以上、やすやすとスケジュールを動かすわけにはいかないはずだ。
メーカーの至上命題として、現行型生産終了後、速やかに新型アル・ヴェルの発表をしなければならない。トヨタ販売店のドル箱車種であるからこそ、その期日は待ったなしに訪れる。
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