ホンダ以外も各社が注力! 変わる認定中古車の最新事情は?
ホンダが新しい中古車事業を展開させるが、ほかの国産自動車メーカーを見てみると様々な認定中古車が展開されている。
代表的なサービスを挙げてみると、トヨタは約60項目の点検整備・消耗部品の交換、丸ごとクリーリング、車両検査証明書、ロングラン保証の「T-Value(ティーバリュー)」を展開。
さらに、ハイブリッド車を多く扱うトヨタらしく、ハイブリッド車専門の「Tバリューハイブリッド」、そして、さらに厳しい条件の「Tバリューハイブリッドプレミアム」。
レクサス車の全てとミディアムクラス以上のトヨタ車にのみに適用される「Tバリュープレミアム」が用意されている。
日産では通常の認定中古車に加えて、使用歴5年未満、走行距離5万km以下、かつ自己修復歴なし(電気自動車は使用歴4年以内かつ走行距離5万km以下、バッテリー容量計11セグメント以上)。車両評価4.5以上、最大104項目の検査をクリアし保証期間が2年ついた「プレミアム認定中古車」を設定。
そして、マルチパフォーマンススーパーカーのGT-Rにも認定中古車が設定されている。
また、マツダも「認定U-car」、「認定U-carプレミアム」、スバルはアイサイト車限定の認定中古車制度を展開している。
こうした認定中古車やプレミアム認定中古車が設定できるようになったのは、残価設定ローンや個人リースで新車を購入するユーザーが増えたことも要因の一つ。
筆者も2台続けて個人リースを利用したが、消耗品代は別途掛かるものの5年間の整備・車検代が含まれているため、ディーラーでメンテナンスや車検を行うため車両のコンディションが細かくチェックできる販売店側のメリットもあるのだ。
そして、5年が過ぎれば履歴のしっかりとした中古車が手元に戻ってくる。安く新車に乗りたいというユーザーと品質の良い中古車を販売したいメーカー側のwin・winの関係が残価設定ローンや個人リースの普及によって成立しているのだ。
されに、今後サブスクリプションが普及すれば、品質の良い中古車もレンタカーやシェアリングという可能性が高くなるのは間違いない。
これまで新車の販売に注力してきた自動車メーカーが中古車事情に本腰を入れてきた証拠といえる。今後中古車の販売の仕組みが大きく変わる分岐点となると考えている。
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