ホンダシビックタイプR(FK8)
販売終了がらみの話でいくと、現行型(FK8型)ホンダシビックタイプRの中古車相場もカチ上がる可能性を秘めている。
というのもFK8型シビック タイプRはすでに、公式サイトに小さな文字で「まもなく販売終了となります。詳しくは販売会社にお問い合わせください」と書かれているのだ。
ベストカーWEB編集部がその詳細を追跡調査したが、現行タイプRはすでに「今ある在庫分のみで販売終了」になることが決まっており、「マイチェン版タイプRの発売は2020年8月以降」だという。
となれば、現在おおむね370万~520万円となっているその中古車相場は、今ある新車在庫が売り切れて「買いたくても買えない!」という状況になったタイミングでほぼ確実に高騰する。
その後は2020年夏以降にマイチェン版タイプRが登場すれば、中古車相場は落ち着くだろうが、仮にマイチェン版の出来がイマイチだった場合には、前期型FK8の中古車相場は再び大きくカチ上がるだろう。
現行シビックタイプR販売終了についてはこちら!【在庫残り約200台!マジか!!!】ホンダシビックタイプR ひっそり販売終了の事情と行方
ホンダS2000
本田技研工業の創立50周年を記念して1999年に発売されたS2000は「そのほぼすべてが専用設計!」といっても決して過言ではない、非常にぜいたくな作りの2シーターオープンだった。
オープンカーでありながら、ボディ剛性は固定屋根を持つ車と同等またはそれ以上。そして直4VTECエンジンはリッターあたりの出力が125psという、ほぼレーシングカー並みのスペック。
それらの合わせ技により、S2000の中古車相場は現在すでに高騰している。前期型(2005年10月までの2Lエンジン搭載車)の新車時価格は約340万~390万円だったが、現在の中古車相場は120万~410万円ぐらい。
まあボロい個体は安いが、ボリュームゾーンは200万~300万円といったところだ。
さらに高騰しているのが2005年11月以降の2.2Lエンジンに変更された後期型。こちらの新車時価格は約380万~約400万円だったが、現在の中古車相場は200万~600万円。
ボリュームゾーンは300万~400万円付近で、良コンディションな個体は400万円オーバーになるのも日常茶飯事である。
サーキットでガンガン使われたような個体は別として、屋根付きガレージで大切に保管されてきた個体は、「似たようなモノはもう二度と現れない伝説の一台」として、今後もじりじりと相場を上げていくはずだ。
80スープラ
ここ最近は、「スープラ」といえばトヨタとBMWが共同開発した最新型スープラ(DB型)のことを指すのかもしれないが、その陰で先代スープラ(A80型)もけっこうな人気を集め、その結果として中古車相場も高騰している。
2JZ-GTE型3L直6ツインターボエンジンの最高出力は当時の自主規制値いっぱいの280psだったが、本来のパワーを発揮できた北米仕様は320ps。
そして現役レーサー複数が今なお「ハンドリングが良いクルマの見本!」「これぞ日本のナンバーワンFRスポーツ!」と激賞する素直なハンドリング……等々の魅力から考えれば、依然人気が高いことにも何ら不思議はない。
約2年前、2017年時点での中古車平均価格は200万円を大きく割っていたが、2019年10月現在の平均価格は約328万円。
走行15万kmを超えている個体でも、整備済みの美車であれば平気で350万円以上のプライスが付くのがもはや当たり前となっているA80型スープラ。
現行DB型がヒット作に育ったとしても、世界的な「A80推し」の流れはそうそう大きくは変わらないはずだ。
コメント
コメントの使い方