S15シルビア
現在すでに中古車相場は上がっているが、今後もさらに上昇しそうな気配があるのがS15こと、1999年から2002年まで販売された7代目の最終型日産シルビア。
前身にあたるS14型シルビア(1993~1998年)はボディを3ナンバーサイズに拡大したことでかなり不評だったが、このS15型は「本来の姿」と言える5ナンバーサイズに戻したことで人気は再燃。
小ぶりなFRクーペならではの自然な操縦性と程よいパワー感、そして各種チューニングのためのアフターパーツも豊富ということで、現役時代は当然として、販売終了から17年が経過した今もなおけっこうな高値で取引されている。
具体的には、特に高値がついているのが最高出力250ps(AT車は225ps)の2Lターボを搭載する「スペックR」。例えば新車時価格256万円だったスペックRエアロ(6MT)の中古車は現在、コンディション良好なワンオーナー車であれば270万円以上となるのがほぼ当たり前だ。
そして「小ぶりなFRクーペ」というのは、モーターショーのたびに各社がコンセプトモデルを出品しているが、一向に商品化はされないカテゴリー。
なぜならば、その手のクルマを好む人の数が減っている今、あらためて「FRの小型スポーティカー」を新規発売したところで買うのはごく少数のクルマ好きのみ。つまり「商売にならない」ということだ。
それゆえ、そういったクルマが欲しい人間は「中古車」を買うしか手がない。
そしてそうであるがゆえに、「まさに小ぶりなFRクーペの典型」といえるS15型シルビアの中古車相場が今後も上がり続けることは、ほぼほぼ間違いないのだ。
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