2019年10月の消費税増税後に未使用中古車が大量発生
現行ハリアーのボディサイズは全長4725×全幅1835×全高1690mm、ホイールベースが2660mmだが、新型では全長4800×全幅1875×全高1650mm、ホイールベースが2750mmとなると予想。
大型化され、格上のクーペスタイルとなれば、現行ハリアーから大幅に変わることになる。そうなると、 現行ハリアーのボディサイズやスタイルがいいと思う人も出てくるだろう。
そこで、新型ハリアーの登場約3カ月前に、現行ハリアーの中古車事情はどうなっているのか、調べてみた。
2013年から販売開始した現行型ハリアーの中古車は現在約2900台流通している。3カ月間前の10月上旬は約2300台だったので、わずか3カ月で600台も中古車が増えている。
普通これだけ中古車の流通台数が増えると相場が下がるのだが、直近3カ月間のハリアーの中古車の平均価格は約273万円でまったくの横這いで推移し、さすが人気車種というパワーを見せつけている。
さらに詳しく見てみると、3カ月で増えた中古車のうち約60%にあたる360台は2019年~2020年式の高年式車。つまり消費税増税後に中古車市場に流れた走行距離の少ない未使用中古車なのだ。
この高価格車が大量に発生したことで、中古車の平均価格は横這いをキープしているのである。
さらに1年という長いスパンで現行型ハリアーの平均価格の推移を見てみると、1年前の2019年1月の平均価格は約290万円で、順調な値落ちを示した。
新型RAV4の登場で現行ハリアーの中古車価格は下がったのか?
2019年4月にRAV4が販売開始されるとハリアーの値落ち傾向が加速されると思ったら、実際には緩やかになり、2019年9月に底値となる約268万円まで値落ちした。その後は未使用中古車の流入によって、徐々に値上がりし、約273万円まで値を戻している。
ハリアーの値動きはRAV4の登場で値落ちが鈍くなり、また消費税増税の影響で未使用中古車の登場で値上がりした。
ハリアーと同じミドルクラスSUVで、フレッシュなモデルのマツダCX-5が2019年1年で約19万円、ホンダCR-Vが約21万円寝落ちしているので、モデル末期のハリアーがいかに値落ちしにくいモデルということがわかってもらえるだろう。
現行ハリアーに搭載されているパワートレインは2L直4ガソリン、2.5Lガソリンエンジン+モーターのハイブリッド。そして2017年6月にマイナーチェンジで2L直4ターボ車が追加され、3種類となった。
現行ハリアーの中古車は2Lガソリン車のプレミアムが最も多く流通している
流通している中古車のグレード構成を見てみると、2Lガソリン車のプレミアムが約27.3%と最も多く、続いて多いのがベーシックグレードのエレガンスが約18.4%。3番目が約7.9%のプレミアムアドバンズドパッケージ、4番目にようやくハイブリッド車のプレミアムアドバンズドパッケージ4WD、ハイブリッドプレミアム4WDが続く。
マイナーチェンジで追加されたターボ車は55台のプレミアムが最多グレードと中古車の流通台数は少なめ。
こうして見てみると、ハリアーの中古車は上級グレードのプレミアムが中心となっているのがわかる。
流通台数の多いグレードの中古車価格帯を見てみると、最多グレードの2.0プレミアムは約160万~約459万円で高価格帯はカスタマイズカーが中心だ。
2.0プレミアムアドバンズドパッケージは約190万~約434万円、ベーシックグレードのエレガンスは約170万~約409万円と新車時の価格差がほとんどなくなりクロスオーバーしている。
そしてハイブリッド車の最多グレード、プレミアムアドバンズドパッケージ4WDの価格帯は約179万~約385万円、プレミアム4WDは約179万~約438万円で、ハイブリッド車もガソリン車同様に価格が重なっているのが特徴だ。選びやすさならばガソリン車だが、割安感はハイブリッド車のほうが高くなっている。
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